冬の高校生国際協力体験プログラム2022「国際協力へのステップ!カメルーン×カンボジアの教育の未来」を開催しました!

2023年1月17日

【画像】1月10日(火)、高校生向け国際協力体験プログラム「国際協力へのステップ!カメルーン×カンボジアの教育の未来」をJICA北海道センターにて開催しました。
今回のイベントは札幌、帯広での同時開催で、札幌では札幌近郊の高校生20名、帯広では道東の高校生13名が参加。メインプログラムは現役のJICA海外協力隊員と一緒に開発途上国の教育について考えるワークショップとなっています。講師は札幌市からカメルーンに派遣中の小学校教諭小島由紀子さんと、同じく札幌市からカンボジアに派遣中の高校教諭高木大作さん。札幌、帯広、カメルーン、カンボジアの4拠点がオンラインで繋がり、お二人が活動する現地の学校の様子から開発途上国の教育の問題や課題、そしてどんな支援をしたらよいかを考え、プレゼンテーションを行いました。

十人十色のJICA海外協力隊を知ろう!

ほっかいどう地球ひろば探検

地図をヒントにどの国の写真か考えよう!

午前の札幌のプログラムは、ほっかいどう地球ひろば探検とJICA海外協力隊について知るワークです。

これまで98か国に5万人以上が派遣されているJICA海外協力隊ですが、そんな隊員たちの活動写真を見て、どの国で、どんな活動をしているかを予想するフォトランゲージを行いました。髪を編んだヘアスタイルからアフリカと予想するグループ、文字を見つけてスペイン語を話す国と予想するグループ、中には「服の素材が綿なので暖かい国だと思う」、「床がきれいだからアフリカの中でも設備が整っている国ではないか」といった鋭い指摘も!写真に写る小さな部分にも目を向けて、それぞれ意見を出し合っていました。

開発途上国の教育のために私たちができる支援ってなんだろう?

色画用紙でクイズに回答中!

見つけた課題に対し、必要な支援を考えよう!

現地にいる人の状況や意見を知る現地の声カード

午後からは今回のメインプログラム。まずは日本の学校と、カメルーン、カンボジアの学校の共通点、相違点を知るクイズからスタート。カンボジアは100.4%、カメルーンは105.7%という「小学校の就学率」を知り、「100%を超えるってどういうこと?」と高校生からは疑問の声も(退学して何度も学校に入りなおす生徒がいるため)。

クイズでウォーミングアップをした後は、講師のお二人が活動するカメルーンとカンボジアの学校の動画や写真から、開発途上国の教育の問題を考えるグループワークへ。カンボジアの出席簿の写真は、退学した生徒、欠席の生徒が多く、年齢も様々な子たちが一緒に授業を受けていることに気づかされます。カメルーンの動画では生徒の数の多さに驚き、先生不足が伺えました。

ワークの後半では、実際に現地でJICA海外協力隊として活動する講師のお二人の話を聞いたり、現地の声カードと称して、生徒の親や先生など現地の人の状況や意見をヒアリング。各グループが異なる声をもとに、実際に現場で必要とされている支援は何なのか、優先すべき支援は何なのかを再考し、プレゼンテーションを行いました。情報が異なれば、優先すべき支援の内容も異なってきます。どのグループも真剣に考え、時間が足りなくなるほど、白熱したディスカッションをしている様子が伺えました。

参加した高校生からは、「どうしても今の自分たちの環境からの視点で考えてしまうことが多かったが、現地に行った視点で考えると全然違った考えになったのが面白かった」、「周りが高校生だったので話しやすく、実際に自分が現地に行っているのかと思うほど面白かったです」とグループワークに没頭していた様子が伺える感想をいただきました。

学校の垣根を越えて同世代と国際協力について考えるJICA北海道の国際協力体験プログラム、次回の開催は夏を予定しています。ぜひ、ご参加ください!