「人生の転機」になったパナマでの2年間

【写真】山田亜由子さん(香川県) 平成22年度3次隊/パナマ/村落開発普及員
山田亜由子さん(香川県) 

 香川県多度津町出身の山田亜由子さんは、2011年1月〜2013年3月、青年海外協力隊としてパナマへ派遣され、村落開発普及員という職種で活動されました。帰国後はイギリスのレディング大学院で、農業開発経済学を学ばれ、この11月からJICA四国で市民参加協力調整員として草の根技術協力事業を担当されています。

パナマでの活動ではどんな活動を行っていましたか?

アクセサリー作製の様子

女性グループが作ったピアス

 活動の大きな目的は「女性の生活改善」だったので、まずはその資金を捻出するために、村の女性を集め、アクセサリー作りと販売を行いました。

 村の女性たちは所得を得る機会がなく、農業による収入に頼らざるを得ませんが、市場へのアクセスが困難な村人たちにとっては不安定な収入でした。ココナッツの殻やコーヒー豆を加工し、また、女性が得意な編み物の技術を組み合わせた商品を作り、お祭りや町のお店においてもらい販売しました。

 約1年の活動を通して得た売上の一部をメンバーに振り分け、各自生活改善のために(家の修繕や子どもたちの文房具費などに)使ってもらいました。初めての商品開発や販売活動から女性たちに自信をつけてもらうことができたと思います。

帰国後、イギリスの大学院への進学を決めたきっかけ、理由を教えてください。

大学の友人たちと

 協力隊の活動計画を立てる際に、どういう視点で現地の状況を多面的に分析し、課題を抽出し、解決策を考えればよいのか、大変悩みました。協力隊の活動から、途上国の農村地域の経済について関心を持ち、協力隊後も国際協力の分野で仕事をすることを望んでいたので、大学院に行ってそのスキルを身に付けようと思いました。また、パナマではスペイン語でしたが、英語が得意ではなかったので、英語力も磨くためにイギリスへの留学を決めました。

イギリスでの大学院ではどんなことを学ばれましたか?

 大学院では、主に途上国の農村経済や貿易の仕組みといった経済に焦点をあてた授業から、農業プロジェクトの設計や評価方法、統計を使った分析手法等、実践に役立ちそうな授業を受講しました。
 世界中、特にアフリカやアジアからの留学生が多かったので、一つの出来事も多様な視点から議論され、大変有意義な時間を過ごしました。

現在のJICA四国でのお仕事とお仕事への意気込みを聞かせてください。

 私は、市民参加協力調整員として、草の根技術協力事業を担当しています。この事業は、NGOや大学、行政が企画した国際協力活動を支援し、共同で実施する事業です。団体の国際協力への想いが詰まった事業になるよう、活動計画を一緒に考えたり、活動報告のとりまとめ等を行っています。四国のより多くの団体が途上国で活躍する機会を作れるよう、それが、現地の方たちの喜びや笑顔につながることを思い描きながら、精いっぱい努めます!

最後に協力隊を目指す人達へメッセージをお願いします。

【画像】 「百聞は一見に如かず」、日本で遠い途上国のことを馳せるだけでなく、ぜひ一度現地の人たちの一員となってみてはどうですか。彼らと一緒になって様々な問題や出来事を乗り越えていく過程は、お互いにとって多くの学びがあり、私もたくさん成長させてもらいました。「国際協力」というより、同じ地球に住む仲間と一緒に生活し働く楽しさを是非体験してみてください!