ビキニ環礁のマーシャル諸島共和国からFUKUSHIMAの再生へ

平成25年度2次隊/マーシャル/廃棄物処理
兵頭光志さん(愛媛県) 

飯館村蕨平地区の焼却炉

 私が今働いているのは、環境省福島環境再生事務所(福島市)というところで、減容化施設整備課に配属され、減容化施設等対策官という任期付職員として勤務しています。任期は今年1月1日から2年3か月となっています。マーシャル生活に引き続いて単身赴任生活を送っていますが、身の回りの商品の品質や食料品の新鮮さ、種類の多さなど、本当に改めて日本はすごい国だなと感じています。

 仕事の内容は、放射性物質に汚染された福島県内の廃棄物のうち、燃えるものを焼却処分して体積を減らし、灰の中に濃縮した放射性物質を安全に最終処分するという仕事で、具体的には右写真のような巨大な焼却施設を建設する仕事やその施設を運営する仕事です。

浪江町 立ち入り制限区域

 津波で甚大な被害を受けた地域の復興もまだまだ道半ばではありますが、福島では5年前に全村・全町避難指示が出され、いまだに立ち入りが制限されている地域があります。そんな地域は5年前の姿そのままで今日を迎えています。5年間、時が止まったままです。
そんな地域に住民のみなさんが帰還して、元の暮らしを取り戻すことは容易なことではありません。幼い子供たちにとっては、避難先で新しい友達もでき避難先のほうが愛着が深くなってしまいます。

 マーシャル諸島のビキニ環礁では、水爆実験から62年がたっても一人の住民も帰還できていないという厳しい現実を思い起こしながら、福島では一刻も早く人々が帰還できる日が来ることを願って毎日微力を尽くしています。

 環境省のホームページではそうした復興に向けた取り組みを紹介しています。

石巻市 大川小学校

陸前高田市 奇跡の一本松

雪の大内宿

 福島以外の被災地の様子も休みの日を利用して見て回っています。
多大な犠牲者を出した石巻市の大川小学校は、撤去か保存かで意見が2分されていましたが、つい最近のニュースでは周囲を植林で囲んで保存することになったそうです。
石巻市、陸前高田市ともに何度となくテレビや写真で紹介された場所ですが、実際に足を運んでみて肌で感じるとこれまでの想像が根底から覆るほどの重い現実を実感します。

 近い将来襲来するであろう南海地震の被害を少しでも軽減できるヒントが、被災地にはたくさんありますので、こちらもしっかりと勉強して愛媛に帰ろうと思います。

 でも、たまには息抜きも必要ですから、今では全国的な有名観光地になった会津地方の「大内宿」も訪れ、名物の「ネギそば」も堪能しました。

 福島での活動を終えたら、もしかしたらシニアボランティアに再挑戦するかもしれません。それまで、モチベーションを維持できるかどうかが最大のポイントですが、理想は高く掲げて再び途上国支援活動が実現できるように気持ちを引き締めて頑張ります。