ネパール訪問記

【画像】東谷伸治

鳴門市国際交流協会
東谷伸治

H19年度 青年研修ネパール(農業ビジネス促進) 受入 

  私たち鳴門市国際交流協会は、JICAの青年研修事業として、ネパール青年21名の農業研修を2008年1月17日から30日まで行いました。農協や徳島県庁での研修、さらに中央卸売市場の視察を行うなど、主に日本の農業ビジネスや流通を学んでもらいました。
しかし、かなりタイトな日程であったため、日本の生活をゆっくり見る時間がなかったのが心残りでした。それでも彼らは、徳島、鳴門のことを大変気に入ってくれたようで、再来日したいと言う青年もいましたし、さらに、私たちにネパールに来て、自分たちの事を知ってもらいたいという気持ちがかなり強くあったようです。
その彼らの気持ちの強さと、私たちもネパールの農業ビジネスの話を聞くにつれ、ぜひ訪れたいという気持ちが強くなっていました。そして、彼らの帰国後、メールでやりとりをする過程で、幸いにも機会に恵まれ、 5月9日から13日にかけて、私たちはネパールに行って参りました。

ネパール青年との再会

  バンコク経由でカトマンズに着いたのは、日本時間で夕方5時前になっていました。日本を出発したのが、深夜1時過ぎでしたので、乗り換えの時間を含めると、かなりの長旅となってしまいました。カトマンズのトリブバン国際空港には、4人のネパール人青年たちが花束で歓迎してくれました。彼らの車スズキのマルチという日本ではお目にかかれないクラシカルな車に乗せてもらい、まずは、カトマンズ市内のホテルに向かったのですが、その街のあまりの活気に圧倒されました。バイクの3人乗りは当たり前、牛をクラクションでどかす、あってないような交通規則、黒い黒い排気ガスやクラクション、等々、ネパールという国の活気はすごいものでした。ホテルに着いてしばし休息した後は、カトマンズ近郊に住む青年たちが歓迎の食事会を開いてくれ、ネパールのJICAのスタッフにも来ていただき、旧交を温めることができました。

 さて、翌日からは、彼らのガイドによるネパール観光と、彼らの家庭訪問のハードな移動の連続となりました。とにかく、日本では想像も出来ないくらい道路事情が悪いのです。舗装が途中で途切れているのは当たり前で、罠のように穴が開いている道路をディネシュ(精肉業)の巧みな運転で、インド国境の街チトワンに移動しました。そこでは、ネパールの貴重な観光資源でもある野生のサイを見る機会をいただきました。

 翌日11日は、チトワン近郊で蜂蜜業を営むカルナの実家に招待されました。工場といってもシンプルなものではありましたが、蜂蜜の味は癖のないものでした。そして、チトワンからネパール第二の街であるポカラに移動しました。道中、酪農を営むラディプの牛舎に立ち寄り、絞りたての牛乳を飲みながら、そして、コーヒー農園を経営するギャネンドラの親戚の家などの訪問もあり、これもなかなかタフな移動となりました。ポカラからは、晴れの日にヒマラヤ山脈が見えるということでしたが、翌日12日は残念なことに霞んでいて見ることはできませんでしたが、湖畔の静かな美しい町でした。ポカラに住むブッディとその奥さん(非常に日本人に見える!)の手料理(どの家もネパールカレーでしたが・・)をいただきました。

ネパールをあとにして 

  駆け足の4泊の旅ではありましたが、青年たちの事細かな計画により、非常に充実した訪問を行うことが出来ました。そして、彼らが日本で得たものが、ただの知識ではなく、本当に重要な経験となっていることを肌で感じることができました。
しかし、彼らが日本を必要としてくれている反面、実は私たちも彼らから、学ばなければならないようにも感じます。日本とネパール、実は互いに必要としているのでは?と感じながら、カトマンズを旅立ちました。

今回のネパール訪問では、カトマンズ付近の都市部の青年達としか会うことができなかったのですが、次の機会には、地方に住む青年達も訪れてみたいとも思います。日本とネパール、同じアジアの国として、細くとも、長い信頼関係を築くことができれば、素敵だと思います。

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研修中の一コマ(H19年度受入れ)

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カルナの蜂蜜工場で家族と

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牛の飼料はすべて自家製

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中間山村地域での耕作