「国際化のメリットを全ての県民に」 〜「国際化」は変化の要素〜

【画像】三木 誠  課長

香川県総務部国際課
三木 誠 課長

国際課での業務を通じて

—香川県国際課の業務内容について教えてください—
国際会議の誘致、JETプログラム、中国陝西省との友好交流などです。007映画の誘致もやっています。


—三木課長が国際課所属となられたのは2回目と伺いましたが—
  国際課は通算で11年になります。この間、香川の“国際化”を見てきました。香川国際交流会館(アイパル香川)の開館にも関わりました。お陰様でこれまで、普通の公務員では行けないような所へも行けましたし、会えないかもしれない方にも会うことができました。

—国際課にいらっしゃって、これまで困ったこと、驚いたことなどのエピソードはありますか?—
以前、県の要人を連れて、南米へ出張に行ったことがあります。リマからサンティアゴ経由でパラグアイへ移動するという行程だったのですが、サンティアゴに到着するとパラグアイ行きの飛行機が既に離陸してしまっていました。これには参りました。何事もなかったかのように別便を手配して事なきを得ましたが、今、思い出しても額に汗、です(笑)

—三木課長が今までの海外旅行で最も印象に残ったこと、街、国はどこですか?—
ネパールの首都カトマンズです。町の空気が濃縮された、あの独特な雰囲気が好きです。

—退職後シニアボランティアに参加されてみたいですか?また、ご自分のお子さんに協力隊参加を勧めますか?—
私自身はまず身体検査でダメでしょうね・・・。子供にも勧めたいですが、協力隊に参加するには、自分の専門を持つことが大事だと思っています。

香川のお国自慢 「瀬戸内海」「おむすび山」

—外国人に知ってもらいたい香川の「お国自慢は?—
瀬戸内海、おむすび山などの景色です。海あり山ありのこの豊かな自然は作ってできるものではありません。香川の誇れるものの1つではないでしょうか。

—四国八十八箇所が世界遺産に登録される見込みはあるでしょうか?—
四国路(道)のお寺と道が文化財として一定の位置づけができるか、にかかっているでしょうね。以前、外国の方が「お遍路体験は、一種の宗教的体験だった」とおっしゃっていました。一種の“天啓”体験だったのだと思いますが、そういう体験を与えてくれる四国八十八箇所の巡礼は世界に通用するものだと思います。

—香川県内には世界に名立たる企業がありますが、県内企業の海外への工場進出は推進すべきだと思われますか?—
海外進出によって雇用が失われる、という問題はあると思いますが、出て行かなかったために滅びる企業もあると思います。個人的には推進すべきと考えています。今や国際競争の時代なのですから生き延びて成長するためには海外展開は避けられないのではと思います。

国際化のメリットを全ての県民に

—JICAとの連携事業についてお伺いします。現在、3件の草の根技術協力事業(地域提案型)を実施されていますが、その楽しさややりがいなどは?—
JICAの支援がないと本県では国際協力はできないと言っても過言ではありません。草の根事業の研修員受入にしても、同じ専門分野の方を数週間、職場で受入れることは、たまたまパーティーで外国の方と知り合ったというのとは全く違う体験となって職員に残ります。県関係機関の国際化が県民また県の国際化につながればと思います。地方自治体(地域)には、国際協力に活用できるリソースがあります。自治体とJICAの双方にメリットがあるのではないでしょうか?

—三木課長がお考えの香川県において国際交流、国際協力事業を実施する意味は?—
「国際化のメリットを全ての県民に」を当課の合言葉にしています。「国際化」は変化の要素なのです。これからの時代は否が応でも全てが世界とつながります。日本から海外へ、また海外からも日本へ人・物の出入りが当たり前になります。
これまで香川の国際化に関わってきましたが、あまり賑やかになっていないな、と思います。これは香川県だけに限ったことではなく日本全体そうではないでしょうか?そう思うと寂しいですね。国際協力団体、国際交流団体はそれぞれ活動を続けていらっしゃいますが、若い人がなかなか出てこず、新陳代謝がむずかしいなと感じます。
若い人にはもっともっと海外へ目を向けてほしいと思いますし、ボランティアスピリットの芽生え、成熟を期待します。グローバル化が進み、今までのようにはいかない(日本国内だけで全てが完結する時代が終わった)のだという認識を持たなければならないと思います。

—最後にJICAに期待することを伺います—
多文化共生を一緒に考えていただきたいと思います。県では、単独事業も行なっていますが、JICAと一緒に事業を実施することによって、より効果的に行えることもありますので、今後、より良い連携の形を考えていきたいです。
内なる国際化は進んでいます。JICAのもつ知見や経験を地域でも活かしていただきたいと思います。

三木課長、どうもありがとうございました。
今後も「四国(香川)ならでは」の国際協力実施に向けて、協力していきましょう!

JICA四国インタビュアー
深田・藤野

【画像】

研修員の講演会で挨拶をされる三木課長