「交流・発見・そして共に自己成長を!」

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徳島県青年海外派遣の会(TIYEA) 会長
山田 憲(やまだ けん)さん

 徳島県内で国際交流・協力活動を行っている「徳島県青年海外派遣の会」、通称TIYEA(TOKUSHIMA INTERNATIONAL YOUTH EXCHANGE ASSOCIASION)。TIYEAは近年、JICA四国の実施する青年研修事業(注1)の受託団体として、四国・徳島県のよさを生かした研修、主に福祉関連コースの企画・運営を行っていただいています。
今回は、「徳島県青年海外派遣の会」会長山田憲さんに、青年研修の魅力についてお話を伺いました。

Q:まずは「徳島県青年海外派遣の会(TIYEA)」についてご紹介ください。

 会の原型は、徳島県が国際交流のために単独で行っていた青年の海外派遣事業の事後活動として発足したようです。その後県の事業が廃止され、近畿青年洋上大学に引き継がれていきました。現在活動を行っている私たちは、近畿青年洋上大学に参加したOBが主たるメンバーです。が、近畿青年洋上大学も現在は廃止となり、ここ2、3年は派遣の会が行っている活動に参加して共感いただいた方々にご入会いただいています。
入会に条件はないですが、『交流大好き』『自己成長したい』そんな思いがある方がいれば一緒に活動を企画したいな、と思いますね。ちなみに会費は2年間で5,000円、翌年からは年間2,000円です。

Q:団体にとって、“JICA青年研修”を活動の一つとして実施されている理由・目的は?

 それは、やっぱり研修員との交流ですね!もちろん専門研修が目的ですから、それをきちんと押さえての上ですが。研修の中でも各視察で随行した際に、徳島の魅力を再発見することもあったというメンバーもいますし、それもまた理由の一つですよね。
 最大の魅力は、私たちが準備して育ててきた企画が研修員にどのように評価されるか、ってことですね。この事はある意味、今の私たちの会に足りないものを知るきっかけにもなるし・・・。
 徳島を知って欲しいし、県民性を知って帰国して欲しいから、私たちが橋渡しできるきっかけになりたいですね。そのため、まず、私たちが研修員と仲良くなりたいという想いがあります。また、私たちのうち多くの会員が異国の地でお世話になった経験を持つものですので、私たちが当時お世話になった事をお返ししたい、という思いもありますね。

Q:“JICA青年研修”を企画運営する上で、困難なことは?

 当会はボランティアグループであり、メンバーは多種多様の職業人ですので、企画・運営のプロ集団ではないので相手(研修員)に失礼はないか、配慮が足りていない面はないか、などを常に気にして企画していますね。運営面は限られた財源の中で行っていることから、様々な団体や関係機関の協力を得られるかも大切なことです。
また研修が始まってからは随行員の確保にも苦慮してます。なんせ、会員みんな本業の仕事を怠るわけにはいかないですし、平日の運営は厳しい面が多々あります。(苦笑)

Q:これまでに思い出に残っている研修員とのエピソードは?

 必ず、来徳グループにそれぞれの思い出があります。例えば、ある研修員は、徳島を離れる際に時間があるので成人式を見に行ったら感激しすぎて記念写真をたくさん撮って満足して帰ったのですが、バスで移動中にパスポートを式場に忘れてきたことが発覚しました。時間に余裕のある見送りスタッフがパスポートを探し、届けるのにやっと!!など、全部話すと1日かかりますよ。(笑)
 中でも障害者福祉分野グループで障害を有する研修員を受入れた思い出は、とても感動しましたね。それは研修期間の間、徳島で在宅介護を経験出来たことです。彼女はこれほどまで障害者に配慮されているサービスを日本では展開しているのかと驚いたんです。「母国ではここまで障害者に優しくない」と。評価会では、他の研修員に対しても「障害があって皆さんに迷惑をかけてしまった」と泣いたんですよね。でもメンバーは仲間として、また友達として多くの事を彼女から学べたと、後に話してくれました。これには僕らもウルウルときました。

Q:来徳された研修員のみなさんに期待することは?

 2つありますが、一つは徳島で経験した知識や視察先での研修を研修員の母国でアレンジして、福祉向上に寄与して頂きたいと思います。私たちの企画した研修が実りあるものになった、と私たちも共感したいですから。
 もう一つは、私たちも含めて徳島県民と相手国の人的交流に発展があれば嬉しいですね。人生には限りがあり、その短い限られた時間を共に共有したのですから、交流関係は継続して、欲を言えばその友達とまた友達になって・・・。人と人との輪がどんどん広がれば人生ももっと楽しみが増えるんじゃないかな・・・。なんて思います。

Q:最後にずばり、山田さんご自身にとって、“青年研修”の魅力とは?

 異国人との新たな出会いと友情でしょうか。また、多くの文化の違いを教えてもらえますね。私は障害福祉の現場職員でもありますので、青年研修で来徳された青年たちから海外の福祉事情も聴くことができるだけでなく、時には私が抱えている仕事の解決策に繋がったりすることがあるんです。ですから、OJTみたいな感じでしょうか? 
 そして最後にやはり、同じ福祉関連で働く仲間として関わることで勇気をもらい、仕事に対するモチべーションの向上にもなりますね。

 今後は、福祉分野以外の方々に向けても、徳島の魅力を発信していきたいな、と考えています。また、今まで知り合った異国の方々と、生涯福祉分野でつながりのできる事業を企画していきたいと思います。
 青年研修事業以外では、地元青年と県内在住の外国人青年との交流事業(料理、レクレーションなど)を企画していきたいと思いますので、関心のある方には、ぜひ当協会をのぞいてくださいね!!よろしくお願いいたします。


お問い合わせ先:
 徳島県青年海外派遣の会(TIYEA) 事務局  峯尚徳
 Tel:090-1170-7358
 Emai:mine-lovelyshop@ezweb.ne.jp

(注1) 
 開発途上国の若者を日本に招き、それぞれの国で必要とされている分野の研修を通じ、将来の国づくりを担う人材を育てることを目的とする事業です。

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