スポーツの魅力は世界共通!スポーツが地域を元気にする!

【画像】小澤直義さん

愛媛マンダリンパイレーツ マネージャー
小澤直義さん

 四国・九州アイランドリーグの愛媛マンダリンパイレーツの活動拠点である愛媛県松山市で、スポーツの魅力を伝え、地元産業や地元の子ども達の夢を応援している元青年海外協力隊がいます。
小澤直義さんは、新潟県出身の31歳。2002年から2004年、青年海外協力隊として、ジンバブエで野球普及活動を行ないました。小学生からナショナルチームの選手・コーチに指導や、指導方法の伝授を行ってきました。協力隊経験を経て、現在愛媛マンダリンパイレーツのマネージャーとして、引き続き野球の普及活動に尽力を注がれています。協力隊ありきの現職だと答える小澤さん。一体協力隊体験がどのように、小澤さんの人生に影響を与えているのか、小澤さんにお話を伺いました。

Q.なぜ現在の仕事に就こうと考えたのですか。

 小学校3年生から野球を始め、新潟県立燕高等学校、日本体育大学でも野球に勤しみました。同大学を卒業後に、教員を目指しましたが、より幅の広い経験を求め、以前から興味があった海外に目を向け、青年海外協力隊参加を決意しました。派遣先のジンバブエでも、人種や年齢、経歴などの違いはあれど、野球というスポーツを通して皆が楽しさを共感していました。協力隊活動で学んだ世界共通のスポーツの魅力を再認識し、その魅力を活用して、日本での地域社会に貢献したいと思うようになりました。教員志望であったため、帰国後1年は、講師として学校で勤務しましたが、スポーツの魅力を伝える以前に、生徒指導や日々の仕事に終われ、思うように野球を教えることができませんでした。しかし、手の掛かる生徒でも、野球だけは熱心に取り組む姿を見て、より野球に携わる仕事がしたいと思うようになりました。愛媛に来たのはたまたまですが、現在の仕事を通じて愛媛の魅力に触れ、今では愛媛が大好きになり、愛媛を応援したいと思うようになりました。野球を通じて、より多くの人に野球の魅力、愛媛の魅力を知って欲しいと思います。

Q.お仕事の内容について教えてください。

 愛媛マンダリンパイレーツのマネージャーとして、試合運営やチーム管理、広報活動などの営業活動はもちろんのこと、地域の人々に愛され、尊敬される球団づくりを目指し、様々な活動に取り組んでいます。また、仕事上で特に、力を入れていることは、選手育成です。愛媛マンダリンパイレーツに所属している選手達はプロの野球選手になることを目標に、日々練習・試合に励んでいます。もちろん私は彼らの夢を応援する立場ですが、残念ながら、全員が全員、プロ野球選手になることは出来ません。そんな厳しい世界とは知っても夢を追って、高校や大学を卒業後も、ここで野球を続けている彼らのほとんどは、社会経験がありません。しかし彼らのほとんどが、いずれ社会に出て、セカンドステージを歩まなければなりません。彼らがここを出ても社会に活躍できる人材に育てることも、私の重要な仕事だと思っています。

Q.協力隊での体験と現在の仕事はどう繋がっていますか?

 思い返すと、選手育成は、ジンバブエで指導していた時からしていました。社会経験とまではいきませんが、時間やマナーを守るというような基本的な社会的ルールが、当たり前にできていないジンバブエでは、口を酸っぱくして、選手達に指導しました。私は、選手が一人間として成長することが、選手自身、チームの意識向上、イメージアップに繋がり、ファンが増え、球団自体が元気になる、という良いサイクルが生まれると考えています。そのサイクル作りは、ジンバブエでの協力隊時代の経験から続けてやっています。
ジンバブエのナショナルチームの選手達は、ナショナルとは言えど、野球だけで生計を立てていくことはできません。みんな他に仕事をしながら、ナショナルチームに所属し、野球をしていました。ナショナルチームの選手の特権は、ユニフォームや遠征費が無料といったくらいでした。決して裕福ではない彼らが、お金のためではなく、いつか世界で戦えるチームになりたいと、夢を持って野球に打ち込み、人生に生きがいを感じていました。
 そんな選手達に私も熱い情熱を持って、全力でサポートしてきました。その経験が活きて、現在のチームでの選手の夢をサポートする情熱になっているのだと思います。
 また、協力隊体験を通じて、誰に対しても壁を作ることがなくなりました。野球の力に国境は関係ないのと同じく、価値観が代わり、固定観念がなくなったことは、営業活動や地域の人々と関わる際に、積極的になれたように思います。

Q.地域とはどのように関与していますか?

 四国・九州アイランドリーグは今でこそ知名度は上がっていますが、球場に足を運んでくれるファンはまだまだ多いとは言えません。地域に根ざすチームになるために、松山市の坊ちゃんスタジアムだけではなく、県内様々な球場を試合会場とし、広く県民の皆様に足を運んでもらえるように工夫を凝らしています。試合の運営にも、開催地の自治体の職員さんやボランティアスタッフの方々が多く関わって下さっています。地域の皆さんに手を借りるだけではなく、地域の子ども達の活躍の場を設けたり、地域の特産品を紹介するイベントを盛り込んだりしています。また、試合のない平日やオフシーズンには地域のイベントに参加したり、野球教室を開いたり、地域の皆さんと一緒に活動をしています。
 子どもの夢がどんどん公務員志向になる中、幼稚園や小学校を訪問し、野球教室や夢の教室なども開催しています。愛媛の県民球団として、愛媛の皆さんと共に、愛媛の地域貢献を考え、日々努めています。本当の意味で、地域に必要とされるチームを目指しています。

Q.最後に、四国の方へのメッセージをお願いします。

 夢(NPB)を実現するために四国に集まっている若者がいます。是非、一度、球場で彼らを応援してください!よろしくお願いします!
 

 小澤さんは、野球というスポーツを通じて、夢を追う若者と地域の活性化を応援しています。四国には地元ではなくても、その地域を愛し、その地域のために活躍する協力隊の経験者が多くいます。地元人として感謝したいと思います。

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小学生でのスクールガード(下校指導)

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坊ちゃんスタジアムでの試合

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愛媛マンダリンパイレーツのエースピッチャー

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親と子のキャッチボール教室にて子供との交流

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小澤さん