日本中を自転車で駆け回る中で感じた「つながり」の大切さ〜モンゴルでの協力隊経験を地域に活かす〜

【画像】岩田 紗知さん

愛媛県出身 19年度3次隊モンゴル 体育隊員
岩田 紗知さん

今回、お話を伺ったのは、青年海外協力隊でモンゴルに体育隊員として派遣されていた岩田紗知さん。岩田さんは、モンゴルから帰国後、新潟出身のモンゴル同期隊員と共に、モンゴルで学んだ「つながり」の大切さを伝える自転車日本一周の出前講座の旅に出られました。(関連リンク参照)今年の3月末で旅を終えられ、4月からは松山市からフェリーで1時間ほどの中島という島で、体育教師としてお仕事をされています。
日本中を自転車で駆け回る中で感じた、青年海外協力隊OVの熱いつながり。地元愛媛に戻られた今、愛媛のOV会を盛り上げようと、意気込んでいます。

Q. いつ頃から、青年海外協力隊に興味を持ち始めたのですか?

協力隊に興味を持ち始めたのは、愛媛県で体育の講師をしていたときのこと。経験不足を感じていた中で、高校の先輩が協力隊に参加していたのを思い出し、2年間良い経験になるに違いないと思い、協力隊に参加することを決意しました。それまでは、国際協力に関心もほとんどなく、開発途上国といったら、なんとなく暗いイメージを持っていました。

Q. 協力隊の活動は、赴任当時どのような状況でしたか?

私の要請内容は主に、小中高の一貫学校での体育の授業とバスケットボール部の指導でした。私の配属先には体育の先生はいましたが、赴任当時の状況は、機嫌のいいときは生徒にボールを与え、機嫌の悪いときには、先生は授業にも出ず、学校でお酒を飲んでいたこともありました。まずは、現地の先生方を巻き込んで、体育の授業をきちんと定期的に実施することを目標に始まりました。授業の中身は、モンゴル人が好きな競争の要素を含み、運動が得意な子どもたちだけでなく、全員が一緒になって取り組めるものにしました。運動会を実施したのですが、クラスごとに旗やハチマキを作ることによって、それまでにはなかったクラスの団結を図ることが出来ました。赴任当時は、言葉が通じず、本当に必要とされているかが分からないときもありましたが、周りの人たちがとても親切にしてくれました。

Q.岩田さんは帰国後、モンゴルでの体験を伝えるために、自転車で日本一周をしながら、出前講座をされました。旅を終えられて一番感じたことは何でしたか?

実際に、モンゴルに赴任してみると、モンゴル人は綺麗好きだし、始めはシャイだけれども、仲良くなるとみんなとっても明るく振舞ってくれます。自分が持っていた開発途上国のイメージが覆され、中でも家族の絆の深さや、人々の温かさに触れることが出来ました。食事という一つの行為にしても、火を起こしたり、山羊を捌くところから始まるので、子どもたちも当たり前のように準備から手伝いをし、家族が協力し合っていました。モンゴルから帰国してしばらくは、便利になりすぎた社会に住む日本の人間関係の希薄さに寂しさを感じることもありました。しかし、この自転車日本一周の旅を通じて、全国で協力隊OVというだけで暖かく迎えてくださったり、自転車で日本一周をしたことがあるというだけで、一晩泊めてくれる人々に出会いました。日本もまだまだ捨てたもんじゃない!と感じると共に、人の温かさや自然の豊かさなど、日本もモンゴルも、そんなに変わらない、ということを感じました。

Q.自転車日本一周の旅を終えられ、今年の4月からは愛媛の離島で教員生活が始まりました。過疎化が進む地域での教員生活、これからの抱負は?

島では、外部の人々との交流が少なく、外国となるとなおさらです。過疎化が進み、子どもの数は減っていますが、田舎ならではのゆったりとした素晴らしい環境があります。そこで、世界や日本を意識できるような、広い心と広い視野を持った生徒を育てたいと思っています。また協力隊での経験を活かし、学校生活以外でも積極的に地域の人々と触れ合い、島外の人も巻き込んで、この島を活性化していけたらと思っています。

Q. OV会活性化に向けて

愛媛県では、青年海外協力隊事業が始まった当初に派遣されたOVの方々から、最近帰国されたOVの方々まで、幅広い年齢層が交流されています。しかし、近年若い帰国隊員の方の参加が少なく、外部に向けての発信が少なくなっているのが現状です。自転車で周った中での各県のOV会との交流や、協力隊経験を活かして、楽しいイベントなどを実施して、地域の国際交流や国際協力の促進にお役に立てればと思います。

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