未来の子どもたちを、海外でも日本でも活躍できる国際人に![後編]

【画像】日野 翠さん

愛媛県出身 18年度2次隊ニジェール 小学校教諭
日野 翠さん

西アフリカのニジェール共和国で青年海外協力隊と短期ボランティアとあわせて約3年間活動され、現在は西条市内の小学校教員として6年生を受け持っている日野さん。着任前から精力的に国際理解教育に熱心に取り組む日野さんが、未来の子ども達に望むこととは?底なしの元気と笑顔で、何でもチャレンジする日野さんの、これからの抱負もお伺いした後編です。

教諭になられてからも、いろんな活動に精を出しているようですね。

ニジェールからジャンべ(太鼓)を持ち帰ったのですが、地元に帰ってから身近にジャンべ奏者がおり、ジャンべを本格的に習い始めました。学校の授業や地域での出前講座などでも活用し、アフリカのリズムを感じてもらっています。
 3月11日の東日本大震災は、私にとってもとてもショックな出来事でした。自分も何かできることがあったらしたいと思い、ゴールデンウィークの3連休を利用して、0泊3日で、片道24時間かけて東北に向かいました。瓦礫撤去のお手伝いもさせていただきましたが、避難所におられる被災者の方々が一瞬でも震災の傷を忘れてもらえればと思い、自分のクラスの子ども達からのメッセージを直接避難所に届け、ジャンベと歌で元気をおすそわけしてきました。
西条市内にあるNPO法人「あるここ」にも参加し、学校での教育を地域と繋げたり、地元の職人・アーティストの方に学校に来ていただいたりと、学習に深みが出てきました。

今年の夏には、まつやま国際交流センターで、中学生を対象としたジュニア国際交流サロンや、JICA四国が実施する高校生国際協力プログラムの講師も務め、普段接している小学生とはまた違った視点で国際理解教育に携わることができました。

未来の子ども達に何を望みますか?

「日本人だから英語ができない」とか「田舎者だから〜できない」などといったレッテルを自分で貼るのではなく、海外でも日本国内でも活躍できる国際人になって欲しいと思います。そして、お互いを理解し、認め合い、世界中に友達をつくってほしいです。それが、平和の一歩でもあると思うから。

これからの抱負を教えてください。

ニジェールでは、「死」がとても身近で、昨日まで元気だった子どもが、大人が亡くなるという悲しい経験を何度もしました。だから、どんな困難な状況においても、「生きているから」「元気だから」と思って、何でもやってきました。何かやりたいと思うと、体が勝手に動いてしまいます。これからも枠に囚われず、いろんなことに挑戦し、視野を広げていきたいと思います。

最後に、私は、ニジェールの現地の教育係NGO「ONEN」のメンバーでもあります。今後の大きな夢は、そのONENのメンバー達とニジェールに学校を建てることです。長期的な目標になると思いますが、学校ができた時には、アブドゥーさんに校長先生になってもらい、また再びニジェールのために、子ども達のためにお世話になったニジェールに還元していきたいと思っています。


 自らを「マグロ」と称し、「動かないと死んでしまうんです」と笑う日野さん。底なしの元気と笑顔で精力的に何でも挑戦する日野さんの姿を、子ども達は見ています。教員でありながら、国際人としての自覚、その姿勢や行動を見せることが、これから国際人として生きていく子どもたちには手本になり、それそのものが国際理解教育なのではないだろうか、とキラキラ輝く日野さんから感じました。

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