ガーナに響くよさこいの音色−アフリカと高知をつなぐもの−

【写真】和田 安史さん(高知県出身)H22年度1次隊 ガーナ PCインストラクター
和田 安史さん(高知県出身)

20代の頃までは、国際協力やボランティアなどに特に興味があった訳ではなかったという和田さん。30歳を過ぎて協力隊OBの友人からの話に興味を持ち、協力隊に応募。派遣されたアフリカのガーナでの生活や活動ぶり、遠いアフリカの地で思いがけず出会った「よさこい」についてお話を伺いました。

応募のきっかけは?

ガーナで平和展を開催

私は20代の頃までは、国際協力やボランティアなどに特に興味があった訳ではありませんでした。30歳を過ぎて知り合った協力隊OBの友人から、現地での生活や活動内容を聞いて、「私も海外で活躍してみたい」「何か人の役に立つことをしたい」と思い、興味を持つようになったのがきっかけです。

情報化社会である現在、世界はどんどん狭くなっています。途上国の人々がコンピュータを使いこなせるようになるための支援ができれば、彼らの学力向上や経済力の向上に寄与できるのではないかと思い、応募しました。

ガーナってどんな国?ガーナ人ってどんな人達?

カカオ農園

ワールドカップ観戦中

奴隷貿易の拠点となったエルミナ城

ガーナは西アフリカに位置する国で、面積は日本の約3/2、人口は約2,200万人です。主な収入源は金やダイアモンド、そして日本でもお馴染みのカカオを始めとする農作物です。近年は大規模な油田が発見され、国際的に注目を集めています。

野口英世が黄熱病の研究中にガーナで亡くなっているなど、日本とは古くから関係があり、日本の援助でガーナ大学に野口記念医学研究所が設立されています。サッカーの強豪国としても知られ、南アフリカで開催された2010FIFAワールドカップではベスト8に輝いています。サッカー日本代表の香川選手や本田選手はガーナでもとても有名です。

ガーナ人の国民性は争いを好まず、とても穏やかです。2008年に行われた大統領選では、暴動や大きな混乱もなく選挙によるスムーズな政権交代(アフリカでは珍しい)が行われ、国際社会から高く評価されています。

ガーナ人は音楽と踊りが大好きで、週末になると、どこの街でも大音量で音楽を鳴らしながらダンスパーティーが開かれています。

現地の食べ物について

ジョロフライス

フーフー

バンクー

ガーナには主食がたくさんあります。その中でもガーナを代表する食べ物は、ジョロフライス、フーフー、バンクーです。ジョロフライスは米を肉や野菜と一緒に炒めて、トマトで味付けしたピラフのような料理です。米を使った料理なので食べやすく、いわばガーナ料理入門編です。

フーフーは日本のお餅に似た食べ物で、辛いスープに浸して食べます。材料はヤムイモやプランテーン(料理用バナナ)で、日本のお餅のように臼と杵でついて作ります。
味も癖がなく食感もお餅に似ているので、ガーナ料理の中では比較的食べやすい部類だと思います。

バンクーはとうもろこしの粉を練ったもので、肉や魚が入ったオクラのシチューと一緒に食べます。味は酸味が強く癖がありますが、だんだんクセになる味です。その他にも、私達外国人にとって難易度の高い上級・特級レベルの食べ物として、バンクーをさらに発酵させたケンケや、食用カタツムリのアフリカマイマイ、グラスカッター(大型ネズミ)等があります。

現地での活動

セント・ピータース高校

生徒たちと

空手教室を開催

首都から北に約160キロ離れたNkwatiaという小さな町にあるセント・ピータース高校で、IT教員として活動しました。セント・ピータース高校は、カトリック系の全寮制の男子高校で、学力はガーナでもトップレベルです。また裕福な家庭の子が多く、夏休みには毎年10人程度の生徒が日本への研修旅行に参加しています。

ガーナの高校では情報処理の授業が必須科目ですが、教員の数が不足しています。
またIT教員のレベルも決して高いとはいえず、学校によっては整備不足でコンピュータ室にあるほとんどのPCが故障していたり、稼働しているPCもセキュリティ対策が全くされておらず、ウイルスだらけということも少なくありません。

私の主な活動内容は、ガーナのシラバスに沿った情報処理の授業を行うことと、コンピュータ室の運営、整備を行うことでした。最初は生徒の英語がほとんど理解できず、生徒からの質問の内容が聞き取れなくて、何度も聞き返してしまうこともありました。自分の語学レベルの低さに挫折しそうになることもありましたが、将来医者やエンジニアになることを夢見て、朝の7時から夜の9時まで一生懸命勉強する生徒たちの姿を見ていると、「自分も負けていられない」と思い、1日英語の勉強5時間(達成できない日も多かったですが)のノルマを自らに課して、自らの英語力を伸ばすよう努めました。また、学期休みを利用して、他隊員の任地で空手教室を開催したこともありました。

ガーナでよさこい

【画像】私の故郷、高知県といえばよさこい祭りですが、何とガーナでもよさこい祭りが開催されています!2002年に、高知県出身の駐ガーナ大使 浅井 和子氏(当時)が、高校時代の同期生の協力でガーナでよさこい祭りを始めました。現在も年1回ガーナの首都アクラにてよさこい祭りが開催されています。

ガーナ全土から沢山のよさこいチームが集まり、日本の法被に身を包んだガーナ人達が鳴子を持って、バラエティ豊かなよさこい踊りを披露してくれます。リズム感抜群のガーナ人のダンスは見応え抜群です。

生粋の高知県民で、3度の飯よりよさこい祭りが大好きな私も、日本研修旅行に参加した生徒たちを中心に50人のよさこいチームを結成し、2年連続でガーナよさこい祭りに参加しました。当日は私達JICAボランティアと、ガーナ在住の日本人が協力し、たこ焼き屋やヨーヨー釣り等の屋台を出して、祭りを盛り上げています。いつか高知のよさこいチームにも、このガーナのよさこい祭りに参加して欲しいです。

帰国後の出前講座(社会還元)について

【画像】この2年間現地で経験したことや、感じたことを少しでも多くの人に知ってもらいたくて、帰国後に定期的に出前講座を開催しています。学校で出前講座を開催する機会が多いので、同年代のガーナの高校生の日常を中心に紹介しています。

若い人たちが、少しでも私の話しを入り口に、世界のことや国際協力に興味を持ってくれたら嬉しいです。