物事の多面性を理解することの大切さ

【写真】H24年度JICA教師海外研修教育行政コース(ネパール)参加  詫間 裕一さん香川県知事公室国際課主任
H24年度JICA教師海外研修教育行政コース(ネパール)参加  詫間 裕一さん

研修参加者と

JICA四国では、四国四県の国際理解教育/開発教育に関心を持つ学校教員及び教育行政担当者(教育委員会または、教育センター指導主事等)を対象に、平成24年9月8日から9月17日まで9日間、教師海外研修 教育行政コース(ネパール)を実施しました。今回は、香川県からネパール研修に参加した詫間さんに、ネパールでの体験について伺いました。

現在、香川県庁国際課でどんなお仕事をされていますか?

【画像】外国語指導研修助手(ALT)の受入業務全般、外国要人接遇や翻訳業務、国際交流員の派遣事業、多文化共生事業の企画、外国人対象の遍路体験、香川らしい国際協力事業など、幅広い業務を担当させて頂いています。

ネパールで印象に残ったことはどんなことですか

美しい国ネパール

ネパールの子どもたち

道に溢れる車やバイクそして人の多さ、子どもの屈託のない表情など、ネパールの持つ活力が特に印象に残っています。将来に対する漠然とした閉塞感を感じる日本とは違って、政治も不安定で、国内産業も特になく、貧しいながらも多くの人が町に溢れかえっている、そんなネパールに不思議な明るさを感じました。一日何十時間も停電があるにもかかわらず、携帯やインターネットが農村部まで普及しており、そのようなアンバランスさもネパールの魅力であるかもしれません。

ネパール研修で学んだこと、考えたことは何ですか?

パトレケット村でのホームステイ。すっかりネパリ(ネパール人)

子供達とのレクリエーション

青年海外協力隊員の授業風景(サッチュワティ高校)

今回の研修は、開発途上国支援や効果的な援助とは何かを考える良い機会になりました。例えば、ネパールでは児童労働の実態は深刻で、5人に1人の児童が何らかの仕事に従事していると言われています。実際にレストランなどで、小学生くらいの子供が働いているのを多く目にしました。

もちろん児童労働は無くすべきものだとわかっていますが、その一方で、家庭では満足な食事をとることが出来ず、レストランで住み込みで働いている方がましであるという事実もあるようで、きれいごとだけでは解決出来ない現実がありました。

また滞在中、子供が物乞いにくる度に、どのように対応すればよいのか悩みました。住民の「自立」を支援の柱としてすえている団体は多いですが、その日の暮らしもままならない人々に対して自立支援とは何か、効果的な支援のありかたも含めて、今だに自分の中で明確な答えは見つかっていません。

そういった中で、ネパールの発展のために、多くのJICAボランティアやNGOの方達が現地の人達と共に活動している様子は日本人としてとても誇らしく感じました。

先生のこれからについて(研修をどう活かしているか、活かしていきたいか等も含めて)

真剣なまなざし(サッチュワティ高校)

ネパールを実際に訪れ、自分自身の目で見ることができ、今まで無かった視点や価値観がさらに自分に加わったような気がします。すべての事象は多面的であり、その多面性を理解したうえで、判断をすることが大切であると感じました。

私は、元々高校の教師で、いずれは現場に戻ります。その時に、物事の多面性を理解することの大切さを生徒達に伝えていけたらと考えています。