科学の喜びは世界共通!−38年間の教員経験を生かした国際教育支援−[前編]

【写真】真鍋 憲昭さん(徳島県出身)カンボジア国立プレイベン中学校教員養成校 理科アドバイザー/文部科学省平成25年度視聴覚教育・情報教育功労者表彰受賞者/H21年度2次隊(シニア海外ボランティア)/タイ/科学教育
真鍋 憲昭さん(徳島県出身)

同僚の先生のさよならパーティーにて

小中学校教員として長年勤務され、退職前は徳島市内の小学校で校長先生をされていたという真鍋さん。退職を機にシニア海外ボランティアに参加、タイの国立サケオ教育科学センターに科学教育指導のため派遣されました。現在はカンボジアの国立プレイベン中学校教員養成校にて理科アドバイザーとしてご活躍されています。今回は、前編後編に分けて真鍋さんにじっくりお話を伺います。

退職前は徳島市内の佐古小学校で校長先生をされていたそうですね。退職を機に、シニア海外ボランティアに参加されたきっかけは?

7年生の電気の授業

CPとモーターカーの授業

私はネパールとの友好親善の活動をしてきています。その活動で一番心に残っているのは、「青少年交流事業」です。平成18年には14人のネパールの児童生徒が徳島を来訪しました。その当時、私は徳島市立佐古小学校長でしたので、本校にも来てもらいました。阿波踊り、ドッジボール、折り紙、給食などを通して、本校の子ども達と交流してもらいました。平成20年には徳島の子ども達がネパールを訪問しました。一緒に遊んだり、食事をしたり、世界遺産も見学しました。この交流活動はとても意義のある事業だったと思います。

平成19年4月、退職直後に10年余りかかわっていたネパールへ行きました。そこで日本語の客員講師、里子里親教育支援事業などをしていました。本県出身のJICAシニア海外ボランティア(岡生子さん)の紹介でカトマンズのラリットカラヤン校で理科の講師をするようになりました。岡さんを通して大勢のシニアの方との交流が生まれました。私もJICAボランティアとして長期の活動が出来たらいいなあと思いました。

タイでの活動内容について教えてください

ビッグシャボン玉の演示実験(右はCPのセン先生)

タイの東部、サケオ県にあるサケオ教育科学センターでJICAシニア海外ボランティアとして1年間活動しました。夫婦共々そこでの活動に参加しました。私は科学教育、妻は日本文化の紹介などをしました。対象は幼稚園から高齢者までですが、多くは小中学生です。来所の活動と移動科学教室の活動と2通りです。

この移動科学教室はバンコクから東の8県が活動範囲でした。年間40日間ぐらい出張しました。両方併せて、10万人ぐらいの人々と出会い、ふれ合いました。私は主にサイエンスショーを担当しました。ビッグシャボン玉や世界一よく飛ぶ紙飛行機づくりなどを指導しました。

タイにおける海外生活は如何でしたか?

セン先生の家庭に招待されて 中央は奥様の一美さん

私はネパールでの経験がありましたが、妻は海外での生活は初めてでした。しかし、科学センターの職員や近所の人達がとても親切で、分からないところは色々と教えてくれました。困ったときには本当に親身になって助けてくれました。
夫婦で赴任していたので、ホームパーティーを再々開いたり、サケオの人達の家庭にも再三ご招待を受けたりしました。タイの人達と家族ぐるみのおつきあいが出来てとても楽しかったです。それを通して、タイの人達の風俗習慣、価値観までも理解できました。人生で一番充実した楽しい思い出に残る期間となりました。

帰国後、タイでの経験をどのように活かせましたか?

月一回の「世界のお茶を飲みながらゆっくり地球を歩こう!」にご夫婦で講演(阿波観光ホテルにて)

1年間指導した子ども達にバンコクで再会(左は子ども達の祖母)

タイでの活動や暮らしぶりを紹介する講演活動は15回ぐらいありました。対象は小学生から高齢者まで様々でした。これらの活動を通して、国際交流の意義やJICAボランティアの役割も併せてお話ししました。

折角覚えたタイ語を忘れてはいけないと思い、タイ語検定に挑戦しました。目標は3級でしたが、5級と4級には合格しました。今でもタイに行くと日常生活の言葉に不自由しないので安心です。これは2ヶ月間のJICA二本松訓練所での毎日9時間のタイ語学習のお陰です。

2年前、徳島市立北島中学校にタイからの転入生がありました。その時に日本語と教科学習指導をしました。タイ語とタイで暮らした経験が大いに役立ちました。彼女たちは1年間、日本にいただけで、昨年3月にはバンコクのお祖母さんの家に帰りました。







>>次回は、カンボジアでの活動を中心にお話を伺います。