国際協力にかける想い - バングラデシュ・モノゴールの少数民族の教育における支援活動—(前編)

静岡文化芸術大学2年/学生団体「ちぇれめいえproject」メンバー
田中 志歩さん(香川県高松市牟礼町出身)

【画像】 香川県牟礼市出身の田中志保さんは、高校生時代に国際協力に興味を持ち、進学した大学で、ゼミの仲間たちとバングラデシュ・モノゴールの少数民族の教育を支援する学生団体「ちぇれめいえproject」を立ち上げました。日本の支援者から寄付を募り、奨学金を支給したり、文房具を購入するなどの活動を行っています。
この5月からは大学を1年間休学し、日本語教師のボランティアとしてバングラデシュに渡ります。派遣にあたり、浜田香川県知事から「KAGAWA草の根協力特使」を委嘱されました。 香川の人達にも自分たちの活動やバングラデシュについて知ってもらい、国際協力の輪を広げたいと強い思いを持つ田中さん。そんな田中さんに、学生団体を立ち上げるきっかけや、現在の活動、地元香川への思いについてお聞きしました。

国際協力に興味を持ったきっかけ

浜松グローバルフェスタ出店

少数民族の子どもたち

 幼いころから人の役に立つ仕事がしたいという思いがあり、福祉の仕事がしたいとずっと考えていました。
高校1年生の時に、ドイツ国際平和村や国際支援について学びました。世界には、様々な事情で教育を受けられなかったり、病気になっても十分な医療を受けられない子ども達が多くいること、そういった子ども達を助けるために、医療や福祉その他様々な分野で活動をしている人の存在を知りました。そこから、日本だけではなく世界でも自分が出来ることがあるんじゃないかと考えるようになりました。

高校の先生たちが、国際協力に熱心な方が多く、大きな影響を受けたと思います。そういった先生たちからの助言もあり、まず世界の現状や国際協力についてのしっかりした知識、また語学力を身につけたいと思い、静岡文化芸術大学の国際文化学科に進みました。
大学は浜松にあるのですが、国際協力に関するイベントが多く、またJICAスタッフや青年海外協力隊OV等、国際協力に携わっている人たちと出会う機会も多くあり、国際協力世界が一気に近づいたように感じましたし、自分も何かしたいという思いがより強くなりました。

学生団体「ちぇれめいえproject」設立へ

「ちぇれめいえ」ロゴ

懐中電灯配布時

 ゼミの先生がバングラデシュと強い繋がりがあり、バングラデシュのチッタゴン丘陵地帯モノゴールにある政府認定の少数民族の学校で、日本語教師をしてくれる人を探しているという情報をくれました。そこで私と先輩が手を上げ、先輩が先に派遣されることになりました。せっかく先輩が派遣されるのだから、残る自分たちも何かバングラデシュと繋がって活動したいと考え、団体を立ち上げようという流れになりました。
ゼミのメンバーはたった4人でしたが、将来はNGOや国際協力の世界で働きたいという強い思いのある人たちが集まっていたゼミだったので、そこからはどんどん物事が進んでいきました。毎日、メンバーの家に集まって、寝る間を惜しんで2カ月間、情報収集、必要書類、パンフレットの作成に奔走しました。

「ちぇれめいえproject」の日々の活動について

奨学金でサポートしている25人の子どもたち

 ちぇれめいえの活動は多岐に及びます。
少数民族の民芸品を地元や学園祭で販売したり、支援して頂ける方を増やすため講演会を行ったり、ニュースレターの作成や、会計など・・・毎日夜中まで作業しています。講演会では、今派遣されている先輩の活動報告や現地での子ども達の現状をお話ししています。なんだか買い物とかおしゃれなカフェに行ったりだとか「大学生ぽいこと」は全然してないんですが(笑)毎日本当に充実していると感じています。
今は、150人を超える支援者の方がいます。頂いた寄付金や民芸品販売の売り上げで、奨学金を支給したり、文房具を購入したりしています。今は25人の奨学生がいます。

後半では、田中さんのこれからの抱負や、バングラデシュ派遣への意気込み、香川への思いについてお話しを伺います。