国際協力にかける想い - バングラデシュ・モノゴールの少数民族の教育における支援活動—(後編)

静岡文化芸術大学2年/学生団体「ちぇれめいえproject」メンバー
田中 志歩さん(香川県高松市牟礼町出身)

【画像】 田中さんは、昨年バングラデシュ・モノゴールの少数民族の教育を支援する学生団体「ちぇれめいえproject」を立ち上げました。日本の支援者から寄付を募り、奨学金の支給、文房具購入などの活動を行っています。5月からは、大学を1年間休学し、日本語教師のボランティアとしてバングラデシュに渡りました。後編では、出発前に田中さんからお聞きした、これからの活動への意気込みや、香川への思いについてお聞きしました。

「ちぇれめいえ」の活動を通して、強まった国際協力への思い

バングラデシュは、日本の4割ほどの国土に約1億5千万人が暮らすアジア最貧国の一つであり、未だに人口の約3割が貧困層です。

講演会の様子

 イベントに参加したり、講演会を重ねたりしていく中で、少しずつではありますが、私たちの活動を地域の方に知って頂き、支援者を増やしています。
支援者の方が「バングラデシュについてもっと知りたくなった。」「自分の目で現地を見てみたい。」と相談してくれることもあるんです。実際に本当に私たちの活動地に行ってくださった方もいて本当にうれしく思いました。 一緒にバングラデシュの力になりたいと思ってくださっている支援者の方々無しでは、私達「ちぇれめいえ」は成り立ちません。その支援者の皆さんと繋がれたときが、一番うれしくやりがいを感じる瞬間です。
この世界に興味を持った時は、国際協力は現地でするものだという考えが強かったのですが、現地で動くだけが国際協力じゃないこと、日本でも自分たちに出来ることがたくさんあるのだということを知り、自分たちの活動や国際協力をもっと好きになりました。

バングラデシュへの派遣が近づいてきましたが、今の気持ちや意気込みを聞かせてください。

寄宿舎学校のかわいい4年生たち

10年生たち

 もう4回バングラデシュに渡航していますし、現地の生活にはあまり不安はありません。大好きなバングラデシュで1年も過ごせることをうれしく思っています。また、大学卒業後は、国際協力の仕事をしたいと思っているので、現地の人達と一緒に生活を共にしながら活動出来ることは本当貴重な経験になると思います。
不安があるとすれば、日本語教師としての実践経験が少ないことです。今は出発に向けて、毎日必死で授業の準備を行っています。現地の子ども達に楽しんで日本語や日本について学んでもらえるよう、私自身もバングラデシュの文化をいっぱい吸収し、一日一日を大切に楽しみながら頑張りたいです。また、支援者の方々や「ちぇれめいえ」のメンバー等、日本で支えてくれている人達がいるということを、常に忘れないようにしたいです。

地元香川でも「ちぇれめいえ」の活動を伝えたい

KAGAWA草の根協力特使に任命

 香川を離れ、浜松で活動していくうちに、自分が国際協力の世界を志すきっかけを与えてくれた香川にも何か恩返しがしたい、香川の人達にも自分たちの活動やバングラデシュについて知ってもらいたいと思いを持つようになりました。
そんな中、昨年、香川で行われた瀬戸内国際芸術祭で、「ベンガル島」という、100人以上のバングラデシュの職人さんやアーティストが大集合したプロジェクトがあり、私も少しだけお手伝いをさせて頂きました。その時に、プロジェクトに関わられていた県庁国際課の方に、今回バングラデシュに1年間滞在することをお話したところ、出発にあたり「KAGAWA草の根協力特使」を委嘱して頂けることになりました。通常は、香川出身者のJICAボランティアに委嘱されるもので、一般ボランティアが特使に選ばれるのは初めてだということです。生まれ育った香川で、こういった機会を頂けたことに本当に感謝しています。

KAGAWA草の根協力特使とは・・・

 青年海外協力隊員をはじめとする草の根レベルのボランティア活動に参加し、開発途上国の人づくり、国づくりに貢献することが期待される、県出身または県内在職経験者に対して委嘱されます。主として、委嘱された方は、赴任国での香川の紹介や、日常の活動や体験から得た赴任国の情報提供等を県民の皆さんに発信し、県の活性化に役立てることを目的としています。