楠川富子SV(香川県出身)がJICA理事長賞を受賞!

2011年10月28日

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緒方貞子JICA理事長より表彰状を授与される楠川SV(東京・JICA研究所)

今年度のJICA理事長賞(※注)に選ばれた5事業・団体と個人3名のうちのひとりに、現在シニア海外ボランティア(SV)としてカンボジアに派遣されている楠川富子さん(シニア海外ボランティア/カンボジア/看護管理/香川県出身)が選ばれ、10月4日(火曜日)に東京・JICA研究所において表彰式が行われました。
楠川さんはカンボジアから一時帰国し、表彰式に出席。緒方貞子JICA理事長から表彰状を授与され、晴れやかで素敵な笑顔を見せていました。

(※注)協力目的を高い成果をもって達成し、開発途上地域の経済・社会の発展、住民の福祉の向上等に大きく寄与するとともに、わが国の国際協力の声価を高めるなど、他の模範となるような特に顕著な功績を収めた事業または、専門家、ボランティア等の個人に贈られる。

フンセン首相より表彰、カンボジア国王からゴールドメダルを授与

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国王からのゴールドメダルとフンセン首相の表彰状を保健省大臣より授与

憧れの看護師になって仕事ひとすじ40年。定年を迎え、悠々自適の日々に飽きたらず、情熱とやる気だけ持って飛び込んだシニア海外ボランティア。いままで培ってきた経験を途上国の人々に伝えるため、カンボジアに派遣された楠川さんは、プノンペンにある国立小児病院へ看護管理の指導者として派遣され、同国で初めての看護部を立ち上げるなど、病院組織の近代化と人材育成に尽力。その功績が認められ、2010年にフンセン首相より表彰を受け、シハモニ国王よりゴールドメダルを授与された4人のうちの一人に選ばれました。

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配属先のみなさんと記念撮影

楠川さんが立ち上げた看護部組織は、近隣の関連病院にも設立の動きが広がりつつあり、カンボジア国内に広くJICAボランティアの功績を浸透させることとなり、今回のJICA理事長賞受賞に繋がりました。

JICA四国支部で理事長賞受賞を報告

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受賞の喜びと、これからの抱負を語る楠川さん

東京での授賞式を終え、JICA四国支部を訪問した楠川さんは、JICA理事長賞の受賞を報告。満面の笑みをたたえて、受賞の喜びを語ってくれました。看護部組織の総仕上げのため、カンボジア政府とJICA本部に働きかけて、さらに半年の任期延長を申し出て、特別に半年間延長してもらえることになった時にはとても嬉しかったといいます。
「無理を言って延長していただいたこの半年間は、カンボジア人だけでやっていけるようにするために自分が影武者になって、育成している人材が自立してできるようにフォローして、最終的には本人だけでなく、まわりの職員にも認めてもらうことを目標にやっていきたいと考えています」と楠川さん。

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表彰状を手に、長澤一秀JICA四国支部長と

カンボジアではまず言葉の壁、文化の違い、日本では常識だと思っていたことが現地では違っていたり、戸惑うことも多かったと楠川さんは言います。それでもこの国の医療の未来を見据え、まずは現地の人々の意識改革から始めました。それまでは流れ作業的に行っていたひとつひとつの業務を、看護理論に基づいた根拠のあるものであることを指導。そして技術だけでは計れない「人を大切にする気持ち」や「相手を大切にする看護のこころ」を私はこだわって伝えていきたいと語りました。


思い切って飛び込んだ「第二の人生」は、楠川さんにとってとても輝かしいものになりました。晴れやかで希望あふれる笑顔で、あと半年の任期が残るカンボジアへと旅立っていきました。

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