(徳島)ケニアから徳島大学に留学 交通渋滞、大気汚染について研究 (JICA研修員 ゲタンダ・ヴィンセントさん)

2016年6月20日

研究室でのセミナーは、研究について担当教授や他の学生の意見を聞く場

「牟岐・出羽島アート展」にてケニアの文化を日本の方々にも知ってもらうべく来場者にケニアの民族衣装を体験してもらった。

=徳島県で発行されている「徳島人 7月号」にJICA研修員として徳島大学に留学しているゲダンタさんが紹介されましたので記事をご紹介します。=

2014年9月、私は徳島大学で学ぶためケニアから来日しました。学生の時に叶わなかった留学という夢を実現するため、ABEイニシアティブに応募し、4度にもわたる試験を乗り越え、幸運にも最終選考通過者55人の1人となることが出来ました。

 徳島大学では修士課程に在籍し、徳島市内での交通渋滞、及びCO²排出についての分析研究をしています。論文を書き、九州での学会発表や企業でのインターンシップも行いました。ケニアへ帰国後は、日本で学んだ技術、知識をケニア社会に還元していきたいと思っています。首都ナイロビでは交通渋滞は社会問題の一 つとなっています。交通渋滞緩和と自動車のCO²排出による大気汚染の改善が母国の発展に繋がると信じ、今後も研究を続けていきます。

徳島での生活は言語の壁こそありますが、徳島の恵まれた自然環境が大好きです。徳島は阿波踊り発祥の地であり、四国巡礼の旅「お遍路」や祖谷渓谷、鳴門の渦潮、眉山など自信を持ってお勧めする
日本の観光地域です。日本滞在中の故郷である徳島のことを 一 生忘れることはないと思います。
『何もないところからは銀の匙は生まれません』。私が今見ている徳島はもとよりあった景色だけではないでしょう。今ある徳島はこれまでの徳島の人々の努力によって作り上げられたのだと思います。徳島の人々は今も昔も結束し、未来の世代のためより良い環境を作っているのだと感じました。
ケニアに帰国後は徳島の人々を見習って私たちも子供たちの未来のためによりよい国を
作っていきたいと思います。(文・ゲタンダ・ヴィンセントさん/徳島人7月号より)
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※ABEイニシアティブ…2013年6月に、日本は第5回アフリカ開発会議を開催し、官民一体となってアフリカにおける強固で持続可能な経済成長を支援する政策を示した。安倍総理による冒頭スピーチで表明された「アフリカの若者のための産業人材育成イニシアティブ(略称・ABEイニシアティブ)は、5年間で1000人のアフリカの若者に対し、日本の大学や大学院での教育に加え、日本企業でのインターンシップの機会を提供している。

JICA研修員 ゲタンダ・ヴィンセントさんのご紹介

【画像】【出身国】ケニア共和国

【研修先】徳島大学大学院先端技術科学教育部

【研究内容】
徳島大学大学院に在籍し、シミュレーション機器を使用した徳島市内での交通渋滞の特性分析や交通量と二酸化炭素排出評価、また国道11号線での交通予測などを行っている。

【研修員に参加するまで】
ケニアで生まれ育ち、ジョモケニヤッタ農工大学で電気電子工学を学んだ後、ケニアのグシイ技術専門学校で講師として働いていた。外国で学ぶという学生時代からの夢を叶えるためにABEイニシアティブ※に応募した。

【楽しみなこと】
徳島県内での観光や文化体験をすること。自然豊かな徳島の地を巡ることが好きで、眉山ロープウェイから徳島の景色を眺めると気持ちがスッキリする。