「第53回全国国際教育研究大会 高知大会」が開催されました。

2016年8月25日

【画像】 2016年8月18日及び19日の両日、高知県民文化ホールにて、全国国際教育研究協議会が主催し、JICAも共催している「第53回全国国際教育研究大会」が開催されました。本大会は、国際理解や海外体験に関する発表を通して、広い視野を養うとともに国際感覚を身に付けることで高校生の国際教育の振興、発展に資することを目的に行われており、今年度は、国際社会が直面するテロ行為や環境問題、貧困問題など様々な課題を解決することが求められている中、まずは自分が住む地域を知り、身近な課題解決に関心を持つことがグローバルな視点を育むことに繋がると考え、「“Learn locally. Share with the world!” 〜地域の魅力や課題を知り、地球市民としての志を抱こう〜」をテーマに各地域の代表が一堂に会し実施されました。

【画像】 本大会初日の英語弁論大会と日本語弁論大会では、地方大会を勝ち上がってきた高校生達が、国際理解・国際交流・国際協力活動等に関する事柄を取り上げ、それぞれ自分の考えを外国語でプレゼンテーションを行いました。
 国際協力機構(JICA)理事長賞には、英語弁論で京都府立宮津高校3年の池永佳菜子さん、日本語弁論で仙台育英学園高校2年の陳 祺さん(中国)が選ばれました。
 池永さんは、私たち一人一人ができる発展途上国支援としてフェアトレードがあることを紹介し、そして「丹後ちりめん」のような地域の特産品とフェアトレード商品とを組み合わせ、途上国だけではなく地域にとってもアピール性のある商品を開発するというアイディアについて力強く語りました。
 また、中国の留学生陳さんは、中国と日本の間には様々な誤解や偏見がありますが、実際にその国の生活や習慣を体験して判断することが重要であることを自身の体験を通じて語り、将来は日本の文化を自分の目で見て、知り、そして伝えることのできる真の意味の通訳者になりたいと締めくくりました。

 大会二日目の「高校生国際理解・国際協力に関する生徒研究発表会」では、全国から公募で選出された6校の高校が各学校での取り組みを発表しました。中でも、「国際協力機構四国支部長賞」に選ばれた高知商業高校は、「スマイリング〜高知とラオスをもっと笑顔に〜」をテーマに、23年目を迎えるラオスでの活動について発表し、農業国ラオスでのウナギビジネスでの挫折経験を踏まえ、高知県の芋ケンピ製造技術の導入の取り組みについて、高校生としての夢と今後の展望を語りました。
 本大会を通して、多くの高校生が国際理解ためには様々な偏見や報道に流されるのではなく、自分自身で判断しお互いの違いを尊重することが重要であることを主張していたことが印象的でした。

 これからも、彼らが本大会のテーマ「“Learn locally. Share with the world!”」を忘れず、自分たちの地域での活動を起点に、国際社会が直面している課題を解決しようとする「志」を持ち、行動していくことを期待しています。