【課題別研修】香川県の遠隔医療が、発展途上国の母子を救う!「遠隔医療を含む妊産婦の健康改善」研修 実施報告

2017年12月4日

香川大学での集合写真

香川大学の調査船で小豆島へ

遠隔医療の装置をつけた体験

多くの開発途上国では、医師や医療施設の不足、妊婦の健康管理に関する知識不足などから、先進国に比べ、妊産婦や胎児・乳児の死亡率が極めて高いという課題があります。一方で香川県は、“かがわ遠隔医療ネットワーク(K-MIX)”と呼ばれる情報通信技術(ICT)を活用した産官学の取り組みなどを通して、妊産婦と新生児の死亡率が世界で最も低い実績を誇っています。

JICA四国は、香川大学及び関係機関と協力をして、医療サービスの届きにくい農村地域や島嶼地域を抱えるアジア・アフリカ・大洋州地域の11ヵ国18名の行政官・医師・看護師を対象に、香川県の産官学が取り組む遠隔医療を学び、妊産婦の健康改善に役立てるための研修を実施しました。

研修では、厚生労働省や総務省が定める母子保健や遠隔医療に関する国の政策を学び、産科医が一人もいない岩手県遠野市において、“いーはとーぶ”と呼ばれる周産期医療情報連携ネットワークシステムによる妊産婦の遠隔診断などを視察しました。また、香川県では、香川県庁・民間企業・大学病院・地域の中核病院などによる遠隔医療の実践を学びました。

例えば、小豆島の内海診療所では、研修員の心臓の動きを、小豆島中央病院とのテレビ電話を通して診断する体験を行いました。研修員からは、「インターネットを活用した遠隔医療技術で、簡単に早く遠くから診断できる事はすばらしいです!」との驚きの声があがりました。

本研修は、JICAの母子保健研修として初めて遠隔医療に焦点を当てたものです。全ての人々が、十分な質の保健医療サービスを受けることのできるユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の実現に向けて、開発途上国においても、香川県などで効果を上げている遠隔医療の活用が期待されています。

研修コース名:課題別研修「妊産婦の健康改善(母子保健のための遠隔医療を含む)(C)」
研修期間:2017年10月9日〜11月3日
研修実施機関:香川大学
対象国(11カ国):アフガニスタン、ミャンマー、モルディブ、ラオス、東ティモール、バングラデシュ、ウガンダ、ケニア、サモア、キリバス、フィジー
対象者(18名):母子保健に携わる行政官・医師・看護師