【出前講座】香川県立保健医療大学にて青年海外協力隊の講演を行いました

2018年5月31日

 5月25日、香川県立保健医療大学の国際保健論の授業で、2017年4月までの約2年間ネパールで学校保健の活動を行った多田麻優子さんがネパールや青年海外協力隊の活動についてお話しました。

 「海外旅行が好きでいつか海外に住みたい」「養護教諭の経験を活かしたい」という思いから青年海外協力隊の参加を決心。高まる気持ちの一方、派遣される直前の2015年4月にネパール大地震が発生し、不安な気持ちの中で派遣されたと当時を振り返りました。
 
 600を超える学校を管轄している教育事務所に配属され、アンケート調査や学校巡回から得た学校保健の実態や課題について随時ミーティングで報告を行うほか、頻繁に学校に足を運び、自作の教材を使いながら手洗いや歯磨き、栄養に関する保健指導を行いました。活動の集大成には拠点校で健康オリエンテーリングという学校保健カリキュラムを行い、保護者が子どもたちの健康について考える機会を設けました。活動をしながら、国づくりの基盤となるのは人づくりで、そのために教育は何よりも重要と改めて考えさせられたと話しました。
 明朗快活にお話する様子とは逆に、活動中は苦悩ばかりだったそうです。カースト制度の名残りによる差別や男尊女卑の文化。その中で幸せに暮らすネパールの人たちにとっての国際協力の必要性。現地の人が喜ぶことは何かを自分視点でなく、現地の人たちと一緒に考えながら取り組んだそうです。時にはネパール人を嫌いになりそうになりながらも、どんな時も支えてくれたのはやっぱりネパールの人たちの笑顔だったと優しいまなざしで語りました。

授業に参加した学生たちの感想(一部抜粋)

・何かきっかけがあれば国際協力にチャレンジしてみてくださいと言われていましたが、私は今回のこの講義でものすごく意欲が湧いたのでこの出会いに感謝です。
・国の政治や文化、考え方も考慮しなければならない点が支援をする上で難しいことだと思った。活動内容を聞いていると、自分にも何か手伝えることはないのかと考えるようになった。これからはまず看護について勉強し経験を積み、いつか医療面での支援をしてみたい。今回の講義では活動内容だけでなく任期中の悩みや苦悩も聞くことができ国際協力の奥深さを知ることができた。
・自分が現地の人々とやってみたいことを実現できるというのはとても素敵だなと思いました。世界に出てみたら‘常識’はないんだという言葉がとても印象に残りました。
・臨床検査技師としてキャリアを積むことができたら、何かしらの形で途上国の医療の質の改善や感染症の予防のための指導などに貢献したいと思った。

出前講座の紹介

JICA四国では開発途上国の実情を知り、国際協力の必要性を理解するため、青年海外協力隊の経験者等を講師として派遣する「出前講座」を実施しています。詳しくは下記の関連リンクご覧ください。