コミュニティ・スクールに関する鳴門教育大学・東みよし町教育委員会合同意見交換会(報告)

2018年7月12日

地域総掛かりで地域の子ども達を育てる、『コミュニティ・スクール』事業の学び

2018年6月29日、徳島県東みよし町の三加茂中学校にて、コミュニティ・スクール(注)(以下CS)に関する合同意見交換会が開催されました。これは、鳴門教育大学がJICA課題別研修「住民参加による教育開発」の枠組みにて企画開催したもので、仏語圏アフリカ6か国(カメルーン、コートジボワール、ジブチ、セネガル、マダガスカル、マリ)の教育省行政官10人がこれに参加しました。また、CSの設置を検討している、設置した四国内の市町村教育委員会関係者も多く参加しました。総勢約120名が東みよし町コミュニティ・スクール合同学校運営協議会の経験発表を注意深く聞き入り、展望について意見交換が行われました。
(注:コミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)とは、学校と保護者や地域住民が知恵を出し合い、学校運営に意見を反映させることで子供たちの豊かな成長を支え「地域とともにある学校づくり」を進める法律に基づいた仕組みです。)

東みよし町コミュニティ・スクール合同学校運営協議会の取り組み発表

【画像】前教育長の川原良正さんが、協議会設立の背景と変遷、学校支援隊活動の様子、さらに保護者や地域住民が教育へ参画し、学校を核に地域づくりを進めていく展望について説明しました。三好中学校校長による事例報告、東みよし町CS連携協議会事務局長による地域住民の参画活性化の工夫や、CS活動によって子どもの学力や行動変容が改善した鳴門教育大学との調査結果も報告されました。

参加者による意見交換

仏語圏アフリカからの研修員からは、以下のような意見が上がりました。

・学校だけでなく地域との関わりが、子どもの道徳や規律を育み、ひいては教育の発展に繋がると分かった。
・私の国では各学校に学校運営委員会があることになっているが、地域の人が‘寄ってたかって’関わるように機能していない。帰国したら学んだことを実践に繋げたい。

会場参加者間の意見交換でも、様々なご意見をいただきました。

・地域の人が書道・家庭科学習・読み聞かせなど学校活動に関わることで、子どもたちへのより丁寧な支援が可能となっている。
・地域広報誌を通じて、CS活動を発信することで、新たな学校支援隊の確保に繋がっている。
・子どもたちは、学校に設置されたメッセージボードに、地域の人とのCS活動に係る想いを書いている。そのことが地域の人のCS活動に関わるモチベーションに繋がっている。

西アフリカにおける、JICAの住民参加による学校運営を通じた学習支援の取り組み

JICAはニジェールにおいて、「みんなの学校プロジェクト」という、住民参加による教育の発展を目指した一連の技術協力プロジェクトを2004年から開始しました。
「みんなの学校プロジェクト」の取組みは、これまでニジェールから、セネガル、ブルキナファソ、マリ、コートジボワール、マダガスカルといったアフリカの国々にも広がっています。
JICA課題別研修では、基礎教育(特に子供の学習)の質とアクセスで重要な役割を果たす、住民参加による学校運営委員会の機能向上のための実践的な方法を身に付けることが期待されています。(下記リンクのプレスリリースを参考)