【出前講座】高知県立室戸高等学校で国際社会を考えるワークショップを実施しました!

2020年1月31日

 1月14日、高知県立室戸高等学校にて、1年生34名を対象に出前講座を実施しました。現在の国際社会が抱える問題を身近に感じてもらい、理解を深めることを目的に、前半は貿易ゲーム、後半は「SDGsから2030年の世界を考えるワーク」で構成しました。

貿易ゲーム

 貿易ゲームは、世界の経済格差や富の偏りを体験的に学ぶことができるワークです。参加者は5つのグループに分かれ、各グループを「国」、グループのメンバーをその「国民」として、「国」の「資源」である紙を、定規やハサミなどの「技術」を用いて加工した「製品」にして売り、自分たちの資金を増やしていきます。
 最終的な保有金額の発表の後、グループごとに難しかったことなどを話してもらうと、「貧しい国」はスタート時から資金を増やすことができず、「資源(=紙)は多くあったが、製品を作るための技術(=定規、ハサミ)がなかった。他国と交渉しようにも、交換できるものがなくてうまくいかなかった。」「現在の国際社会は、不平等な現実があることがよく分かった。」等の声が挙がっていました。

SDGsワーク

【画像】 後半の2030年を考えるワークでは、SDGsの取り組みや、現在の国際社会が抱える問題等を紹介し、「こんな世界を実現したい!」「こんな世界は嫌だ!」「そのために、あなたは何をしますか?」を自由に考えてもらいました。
 「現在は『自分勝手な世界』なので、2030年は世界中の人々が平等に暮らせる世界にしたい」「環境破壊にならないように、環境に優しい会社に就職したい」「みんなの『自分さえよければいい』という考えがなくなった社会にしたい」等々、たくさんの意見が出ました。

参加した生徒の感想

■ 私が一番興味を持ったことは、先進国と発展途上国との生活の違いです。また、私たちの普段の行動で地球を汚しているのは特にどのような行動なのかを聞いてみたいと思いました。講演を聞く前は、もっと難しい話なのかと思っていたけれど、実際に自分たちの行動を見直すと少しずつでも問題を改善していけると思いました。これからは資源を無駄にしないようにして、ごみの分別など自分にできることから少しでも地球を守れるようにしていきたいと思いました。

■ 講演を聞いて、SDGsの目標を達成するためにどのような場所で高校生が活動できるのかを聞いてみたいと思った。顔も見たことがない、どこに住んでどんな生活をしているかもわからない人たちの為にどんな支援ができるのかということを考えるきっかけになった。家族にも話してもっと自分の考えを広めていきたいと思った。

■ 発展途上国の数の多さや、お金、食料の先進国への集中具合に興味を持った。現在の国際社会について格差や問題点を知ることができたので、食品ロスなどの日本が持っている課題について自分ができることを考えようと思った。SDGsは学校内でも取り組んでいることなので、より関心を持って目標が達成できるように考えていきたい。

■ 食べ物が食べられることや車で移動できること、服が自由に買えることは普段当たり前だと思っているけれど、それができない国があるということを改めて意識しながら生活をしていきたいと思いました。