【教師海外研修】高知市立はりまや橋小学校

2019年10月18日

ラオスでの経験を伝える

橋田先生の「これなんだ?」に元気に手をあげる子ども達

 JICA中国・四国センターが合同で実施する教師海外研修の現地研修を、2019年8月7日から17日までの11日間、ラオスで行いました。鳥取県、岡山県、広島県、山口県から7名、愛媛県、高知県、徳島県、香川県から5名の先生が参加され、計12名の先生がラオスで様々な国際協力の現場を視察しました。参加者の1人高知市立はりまや橋小学校の橋田佳子先生は、現在英語指導の担当者で、3年生から6年生までの外国語活動や総合的な学習の時間の国際理解などの授業で、その体験を子どもたちに伝えていく予定です。

 10月1日はりまや橋小学校の英語教室に、4年2組の生徒約30人が来ました。ラオスのスカートをはいた橋田先生と英語で挨拶をして授業が始まります。「Yo先生の夏休み」と題したプレゼンテーションでは、「日本と同じようなポスト」「カエルを食べている橋田先生」「サッカーをしている少年」等が紹介され、実際にラオスの服を着る体験もできました。子ども達は橋田先生の実体験に基づくお話しに、世界を知ることの楽しさを感じているようでした。

知りたいという思いをかたちにする

各グループに分かれてクイズをつくる国を調べます

教室の入り口におかれたラオスの民芸品

 橋田先生のプレゼンテーションで、遠いラオスがとても身近に感じることができ、知ることで外国を近く感じることを学んだ子どもたちは、今度は自分で調べて、周りに伝えることに挑戦です。各グループは、くじで決まった担当の地域の本から国を1つ選び、クイズを作ります。子ども達からは、「本を見ても知らない国の名前がたくさんありすぎて、国を決められない」と声が上がっていました。その日は各グループ、どの国のクイズを作るかを決めて終了。クイズの作成は次回です。クラスや学年のみんなで世界の国のクイズ大会が開かれる日が楽しみです。

橋田先生は、英語指導教員として、ラオスの経験を伝えるにあたり、大切にされたのは、担任の先生も巻き込んで継続できる授業です。ラオスの紹介をすることで子ども達に世界に興味をもってもらう導入の部分を、実経験に基づき関心を持ってもらうように伝えることでした。教室の入り口には、ラオスの民芸品や紙幣が展示されていました。短い授業の中で、子ども達がラオスに興味を持ってもらう工夫がたくさんありました。