【教師海外研修】丸亀市立城坤小学校で実践授業が行われました!

2019年11月1日

ラオスでの経験を伝える

関先生の持っている写真を一生懸命みる子ども達

 丸亀市立城坤小学校の関悠夏先生は、今年の夏にJICAの教師海外研修に参加し、ラオスを訪問しました。教師海外研修は、教員が実際に開発途上国を訪問することで、開発途上国が置かれている現状や国際協力の現場、開発途上国と日本との関係に対する理解を深めて、その経験を、次世代を担う児童への国際理解教育・開発教育に役立ててもらうことを目的として実施されます。

 関先生は、研修に参加後すでにラオスでの経験を4時間にわたって子どもたちに伝えてきました。10月16日(水)4限目は、ラオスを題材とした5時間目の授業でした。「ラオスと日本は○○な国」と表示すると、すぐに「全く違う国!」と声があがりました。なぜなら雨水を使っているから、食べ物が違うからと、両国の違うところがたくさん上げられました。しかし、今日関先生がみんなにみせてくれたお店の写真には「営業中」の漢字や看板に「鳥居の絵」がありました。あれ?日本と似てる?と思いはじめて、グループワークに入りました。

全く違う国からつながる国へ

ラオスで走る京都バスについての動画をみる

左端にあった日本の国旗がラオスの国旗側に近づきました

 各グループは、関先生にわたされた7枚の写真から日本と似ている・つながっているところを発表します。「算数の計算で数え棒を使っている」「ピカチュウのTシャツを着ている」「バスに日本の国旗が張られている」「うちわが売られている」などたくさんの意見がでてきました。みんなの考えは、いつの間にかラオスと日本は全く違うから「少し似ている」「つながっている」に変わっていました。
 その後、関先生は映像で、京都市が使わなくなったバスをラオスに寄贈していて、ラオス市内は京都と同じバスが走っていること、ラオスのうちわの作り方は丸亀うちわの作り方と同じで、それは丸亀うちわの職人の人がラオスに作り方を伝えたからと話してくれました。
 最後に関先生は「少しだけの情報だと、正しく知ることはできない。真実を知るためにはたくさんの情報集めることが大切」と教えてくれました。教室の入り口に離れて飾られた日本とラオスの国旗は、今のみんなが感じる日本とラオスの距離です。関先生が「国旗どうする」ときくと、日本の国旗はラオス側へぐーんと進みました。