(香川)JICA海外協力隊が香川県庁を帰国表敬訪問しました

2020年9月17日

 2020年9月11日、JICA海外協力隊として派遣されていた5名が、新型コロナウイルス感染拡大に伴い帰国し、香川県庁で浜田知事に帰国挨拶と報告のため表敬訪問を行いました。
 帰国隊員の髙松明子さん(派遣国:アルゼンチン/職種:幼児教育)は、日本語で保育を行う職員を対象に現地で技術指導を行った経験や、滞在中に通貨価値が約3倍になったことも異文化経験になったと話されました。
 西日本放送から現職参加(※)した小御門千絵さん(東ティモール/番組制作)は、配属先が国営放送でありながら番組制作がされていなかった驚きや、電気もない場所で台本を書いた経験を振返り、一生の思い出になったと話されました。
植松紀子さん(パラグアイ/小学校教育)は、日系移民の歴史が深い町で日系や非日系の子どもたちに対して、日本語指導を行っていました。世代交代が進む中でも豆腐やうどん等日本文化が継承され、礼儀作法や道徳といった情操教育も熱心に行われていることに、感銘を受けたとのことです。
 石川貴之さん(パラグアイ/陸上競技)は、現地指導者が陸上競技未経験であったため、選手含めて指導者への指導にあたり、陸上競技の普及に努めました。また、石川さんは走り高跳びの選手経験があり、その経験を活かした指導により現地選手の自己ベストを10cm更新する瞬間に立ち会えたことは、忘れられない経験だと話されました。
 綾里奈さん(モンゴル/体育)は、小中高一貫校にて体つくり運動やボール運動等の指導を行いました。モンゴル語に用いられるキリル文字の読み方には苦戦し、指導の際言葉の壁を感じることがあったと話されました。現職教員で派遣されていた綾さんは、協力隊として経験したことを日本の教育現場に還元したいと熱い思いを持たれています。
 浜田知事からは、各隊員に対して活動内容に関することや現地の様子について、深く関心を持って質問や感想を頂き、終始和やかな雰囲気での面談となりました。限られた時間でしたが、帰国隊員は現地での経験を報告することができました。

※現職参加…職場に籍を残したまま、社員がJICA海外協力隊に参加するための制度