(香川)アートワークショップ開催しました!

2020年11月19日

青年海外協力隊の上原歩さん(モンゴル/音楽)による体験談報告

ヒューマンリング協同組合の田村美津子さんによる技能実習制度の紹介

ザエナルさん、リスティさん、アデさん

バティック(Batik)を紹介してくれました

ワヤン(人形芝居)の実演

 11月14日(土)高松市生涯学習センター「まなびCAN」にて、アートワークショップ「アートでつながる世界」を開催しました。このイベントは、【KAGAWA INTERNATIONAL ART COMPETITION 2020】のプログラムの一つであり、香川在住外国人の方とアートを通じて交流することを目的としたものです。

 イベント前半は、青年海外協力隊の上原歩さん(派遣国:モンゴル/職種:音楽)に体験談を話していただきました。日本の音楽授業では、生徒がリコーダーを持っているのは当たり前ですが、モンゴルでは違っていたという異文化体験を語り、参加していた小学生の男の子も興味津々でした。
 現地での活動当初は、モンゴル語の理解に苦労したけれど音楽がコミュニケーションに役立った体験談や、最新モンゴル音楽の紹介、そして、参加者全員で音楽を聴き線や体全体で音楽を表現する時間等があり、音楽の魅力を再認識できる機会となりました。

 次に、香川県内の技能実習生監理団体であるヒューマンリング協同組合の田村美津子さんに、技能実習制度や来日後の業務、生活の様子をご紹介いただきました。
 田村さんは青年海外協力隊としてマラウイでの活動経験があり、現在の職業に就くまでの経緯も話してくれました。

 後半は、インドネシアから技能実習生として来日し、株式会社味彩工房で働いているアデさん、ザエナルさん、リスティさんの3名を講師として招きインドネシアの暮らしや文化について紹介いただきました。
 当日講師が着用していた服の布地は、「バティック(Batik:ろうけつ染め生地で、インドネシアやマレーシアの伝統的生地)」と呼ばれ、ユネスコの無形文化遺産に登録されています。色彩、模様が鮮やかで本当に素敵でした。
 ザエナルさんは、技能実習生として働きながらYoutuber ”Zaenal Japan” としても活躍しています。香川県の魅力や日本での生活を紹介し、母国インドネシアの方からの質問や相談にも答えているそうです。

 最後に、インドネシアの伝統的な人形芝居「ワヤン(wayang)」を披露いただきました。このワヤンはバティックと同じく無形文化遺産に登録されており、3名は子供の時からワヤンを見て育ったそうです。
 芝居の後ろで流れるガムラン(インドネシアの民族音楽)を聴きながら、インドネシアの雰囲気を味わうことができました。

 参加者全員でモンゴルやインドネシアの新しい一面を知り、音楽や人形芝居で楽しい時間を過ごせました。講師の皆さん、参加者の皆さんありがとうございました。