三宅外務大臣政務官のJICA四国センター事業視察

2022年2月9日

ABEイニシアティブ、JISRの元JICA留学生と懇談を行う様子

小林所長からJICA四国の事業展開について説明する様子

香川県出身の海外協力隊経験者との懇談後の集合写真

香川大学での遠隔医療システム(モバイル式胎児モニター)の説明の様子

 2月3日(木)三宅伸吾外務大臣政務官がJICA四国センター、株式会社サンテック、香川大学を訪問されました。今回の訪問を通して、四国での事業運営の特徴、JICA海外協力隊経験者による多文化共生の促進、大学や民間企業等様々なステークホルダーとの連携による地域の国際化や活性化への貢献について理解を深められたご様子でした。

 最初に株式会社サンテックを視察し、青木社長より事業概要、JICA民間連携事業(※1)の現状や今後の見通し等についてご説明いただきました。その後同社が正社員として雇用している元JICA留学生2名(チュニジア出身、シリア出身)(※2) と懇談を行いました。三宅政務官からは同社の今後の海外事業展開戦略についてのご質問やJICA留学生の卒業生ネットワーク活用の重要性についてお言葉があり、JICA事業を活用した同社の海外展開に大きな関心を寄せられました。

 続いて、JICA四国センターでは、地域特性を活かした事業展開の特徴や様々なステークホルダーとの連携を、具体的事例を交えて説明しました。また、香川県出身の海外協力隊経験者3名と懇談いただき、JICAボランティアとして得た経験を地域の多文化共生に活かしている事例をご理解いただきました。三宅政務官からは、JICAボランティア事業の重要性が強調されるとともに、隊員経験の社会還元を応援していきたい旨のコメントをいただきました。

 最後に、JICA四国と大学連携覚書を締結し、これまで多くの連携実績がある香川大学と意見交換を行いました。香川大学から、産官学連携によるタイでの遠隔医療分野の草の根技術協力(※3)や各種研修事業に関する取組についてご説明いただきました。三宅政務官からは遠隔医療で導入されたモバイル式胎児モニター(※4)の海外マーケットへの販売等についての質問があり、特に遠隔医療における大学の産官学連携による国際協力や海外展開に対して高い関心を寄せられました。

 
(※1)モロッコ国油温減圧式乾燥機の導入によるオリーブ搾油粕の資源化のための普及・実証事業
(※2)アフリカの若者のための産業人材育成イニシアティブ(ABEイニシアティブ)及びシリア平和への架け橋・人材育成プログラム(JISR)の元留学生
(※3)タイ王国移動式胎児⼼拍計導⼊による周産期死亡改善事業
(※4)香川県企業であるメロディー・インターナショナル株式会社の製品