(高知)2022春 青少年グローカルリーダー育成フォーラムを開催しました

2022年3月10日

JICA海外協力隊とJICA四国サポーターとの対談

自己紹介中の佐々木さん

甲藤さんとJICA四国サポーター川田さんの対談

 3月6日、「2022春 青少年グローカルリーダー育成フォーラム」をオンラインで開催しました。『グローカル』とはグローバルとローカルをつなげる人材という意味の造語です。このイベントは、高知県内で国際交流や国際協力を目指す人材を育成する目的で、年に数回開催しており、今回は45名の方に参加いただきました。

 冒頭に高知県青年国際交流機構(高知IYEO)から「どういう人と出会い、どういう話を聞き、その後どういうふうに行動するのかを考えてほしい」と挨拶がありました。その後、元JICA日系社会研修員(南米在住)や日本の小~大学生が新年度に向けての目標を発信しました。その後、JICA海外協力隊経験者3名がJICA四国サポーター(※)との対談形式で体験談を発表しました。

 佐々木淳さん(職種:コンピュータ技術/派遣国:ジンバブエ)は、「協力隊での活動を通して価値観が変わった。同居する職場の同僚にもったいないとよく言われ、帰国時には物の大切さを良く知っている人たちだと思うようになってきた」と話していました。次に、甲藤瞳さん(日本語教師/ラオス)は、ラオスの子育て事情について「学校の教室の片隅にベビーベットもあるため、乳幼児を連れてくる教師が安心して仕事ができる。たまに生徒がお世話もする」と話していました。
 最後に、瀬下岳さん(小学校教諭/ドミニカ共和国、ザンビア共和国)は、小学生の時に子ども親善大使としてタイへ訪問して以降の疑問である「途上国の人たちはなぜ笑顔なのか?」を知るために「日本や海外でトラベルティーチャー(旅する教師)として自分の道を歩んでいる。」という話をされ、参加者の皆さんに強い印象を残しました。
 専門性を持つことや外国語の習得で、海外や日本のどこでも働く場所を自分で選んでいる3名の体験談に、参加者の皆さんも真剣に耳を傾けていました。

※地域イベントを支援するボランティアスタッフ

参加者アンケートより抜粋

瀬下さんが体験談を話しているところ

参加者と一緒に写真撮影

【佐々木さんの体験談】
・有るもので工夫して対応する、お金で得られない豊かさを発見しました
・就職活動の最中なので、自分のキャリアプランを考える時間も多かった中の今回のお話を聞いて、視野が広がった
【甲藤さんの体験談】
・日本語教師としての活動や現地での活動を詳細に知れて大変良かった
・甲藤さん自身のキャリアや、ラオスでの暮らしを聞いて、海外への関心が強まりました
・活動内容、衣食住などインタビュー形式で行われており見ていて楽しく学べた
【瀬下さんの体験談】
・人生で大切にしたいことについて改めて考えるきっかけになった
・プレゼンのクオリティが高く、協力隊での活動及び現在も国際協力について教えておられ、自身のキャリアモデルとなるような体験談であった。さらに国際教育協力への興味・関心が高まった