四国の高校生を対象にJICA海外協力隊オンライン体験入隊-徳島県立徳島北高等学校-

2022年3月11日

四国の高校生にJICA海外協力隊を体験してもらいました。

シンハラ語の表を見ながら、自分の名前表記を考え中。

ネパール語の文字にみんな興味津々の様子。

スペイン語が使用されている地域を紹介。

 駒ヶ根青年海外協力隊訓練所と四国センターで、四国4県の高校生に青年海外協力隊を模擬体験してもらうイベントを実施しました。

 このプログラムの「推し」の1つは、高校生の皆さんに英語以外の語学を体験してもらう事です。駒ヶ根青年海外協力隊訓練所には、英語だけでなく、隊員の派遣先国で使うフランス語、スペイン語やシンハラ語、ネパール語といったアジアの言語等、常時7名の語学の先生がいます。日本語が流暢な先生方ですが、実際の訓練の中では、語学習得のために活動言語のみで訓練生と会話をしています。初めて学ぶ言語は、話す勇気・習慣をつけるのが難しいので「トライ&エラー」を続けることで、ぐんぐんレベルアップしていきます。

 今回のイベントでご協力いただいた5名の先生方のお写真は、記事の最後に掲載しています。

体験入隊1日目-協力隊体験談を通じて自身のキャリア形成を考える-

勉強の大切さを高校生へ伝えています。

コロンビアについて紹介。

 2月10日、徳島県立徳島北高等学校国際英語科の1・2年生81名に参加いただき、「JICA海外協力隊オンライン体験入隊」を開催しました。協力隊経験者の体験談では、南米コロンビアへ派遣され、現在は駒ケ根青年海外協力隊訓練所にて国内協力員として勤務している水野美加さんが、“協力隊を通して見えた世界”と題しキャリアの視点から話をしました。①『働く』ってどういうこと?②『異文化理解』って何?③『外国人と共に生きる(多文化共生)』とは?の3つのテーマを軸に、福祉関係やインテリアコーディネーター、アパレルと様々な業界を経験している水野さんが協力隊参加に至った経緯を話し、自身の経験を共有し高校生のみなさんに問いかけながら、一緒に考える時間となりました。
 コロンビアでは、「あなたの職業は何?」と聞かれることが多かったそうです。コロンビアの人たちにとって、仕事はもちろん生活するためではあるが、「自分の人生」を表現する1つの手段でもあります。

 最後に、自分と相手の価値を認め尊重しあうことや、夢を持ち、それをかなえるために頑張ることの大切さを話してくれました。

体験入隊2日目—英語以外の語学を学ぶ

歌や楽器を使って楽しく教えてくれる石井先生(スペイン語担当)

笑顔が素敵でとっても優しい、マリア先生(スペイン語担当)

陽気でかっこいい、ファンカルロス先生(スペイン語担当)

いつも元気で冗談好きな、シリパーラ先生(シンハラ語担当)

いつも熱心に教えてくれる、サヤミ先生(ネパール語担当)

 2月17日、2日目は徳島北高校の皆さんがスペイン語、シンハラ語、ネパール語のクラスにわかれ、語学体験を実施しました。
 オンライン、そして初めて学ぶ言語ということで、最初は緊張や戸惑いもありましたが、徐々に雰囲気にも慣れて積極的に授業に参加してくれました。あるスペイン語のクラスでは、校長先生が飛び入り参加してくれるサプライズもありました。
 授業の最後には習った言語の自己紹介を使って「自分たちの日常の中にも溶け込んでいる言葉があった」「スペイン語には聞きなじみがあったが、学ぶのは初めてだったのですごく勉強になった。この経験を進路選択に役立てたい」「スペイン語を今回勉強して、いつも学んでいる英語とは違い、話してみると難しかった。これから使う場面があれば、積極的に使いたい」「シンハラ語を習ってみて、日本語と語順も似ていて、文字もかわいくてすごく楽しい時間を過ごせた」「今回ネパール語を習って、全く自分たちに関係ない言語だと思っていたが、日本語の単語の中にもネパール語由来のものがあったり、文法の構成も日本語に似ていたりして親しみが湧いた。」など、感想を発表してくれました!