現在の場所は

11月19日は「世界トイレの日」:世界では3人に1人がトイレのない生活を送っています

大分発バイオトイレがカメルーンに上陸

大分県の合同会社TMT. Japanは2016年10月よりカメルーンで実施中の「下水道未整備地域における公共バイオトイレシステム普及・実証事業」で、首都ヤウンデ市と国立ヤウンデ第一大学に16台の日本製バイオトイレを設置し実証を行っています。そのお披露目式が11月14日に現地で行われました。

【写真】

式典でスピーチをするTMT. Japanの横山代表

トイレを見学する岡村大使とEdouヤウンデ市長代理

【写真】

市役所前に設置されたトイレを見学する式典参加者

人口約250万人を抱えるヤウンデ市内には公共トイレが7か所しかなく、一般家庭では穴を掘っただけのトイレを共同で使用していることが多く、雨季にはトイレがあふれる等、衛生・環境面で問題になっています。また、約11万人の学生・教職員を抱えるヤウンデ第一大学では、トイレが100室以上あるものの、学生用のトイレはほとんどが故障していて使えない状態です。その結果、女子学生は長時間トイレを我慢せざるを得ず、場合によっては授業を早退して帰宅することを余儀なくされています。今後、同大学に清潔なバイオトイレが本格的に導入されれば、女子学生がより授業に集中できる環境が整うことも期待されます。

ヤウンデ市に設置されたトイレの内部

【写真】

ヤウンデ第一大学のトイレの様子

ヤウンデ第一大学のトイレの様子

日本ではどこに行ってもあるのが当然の「トイレ」がないことが、カメルーンに限らず多くの途上国では問題となっており、世界で3人に1人にあたる23億人がトイレのない生活を送っている、という統計があります。この問題により多くの人が目を向け対策を講じられるよう、国連は11月19日を「世界トイレの日」と定めました(注)。

TMT. Japanがカメルーンで実証しているのは、「バイオミカレット」というバイオトイレで、木片チップにし尿の水分を吸収させ、撹拌して酸素を取り込むことで活性化した微生物を利用して排泄物を水と二酸化炭素に分解する、というシステムです。汲み取り不要で木片チップは1〜2年に一度交換すれば良いという利点があり、TMT. Japanはカメルーンでの普及を目指しています。

【写真】

処理層・し尿分解の仕組み(出典:(株)ミカサ)

ヤウンデ第一大学に設置された4台

ところで、「大分−カメルーン」と聞いてピンと来る方もいらっしゃると思いますが、2002年FIFAワールドカップ日韓大会開催時に、大分県の中津江村でカメルーンチームがキャンプを行って話題になりました。それ以降、ずっと大分とカメルーンの関係が育まれてきましたが、今年8月、TMT. Japanの横山代表の呼びかけで、これまで関係者が紡いできた想いが「大分−カメルーン友好協会の設立」という形で実を結びました。今回の式典にも大分県からTV局や新聞社、中津江村の坂本元村長をはじめ、友好協会からも大勢の方々が出席しました。清潔なバイオトイレの普及を通して大分とカメルーンの絆がますます深まっていくことが期待されます。

関連リンク