大洋州地域廃棄物管理改善支援プロジェクト フェーズ2 メラネシア地域担当業務調整/3R+Return専門家着任のご挨拶

2018年2月13日

業務調整/3R+Return専門家 古川智之

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J-PRISM事務所のあるソロモン環境・気候変動・防災管理・気象省の建物外観

みなさん、初めまして。
大洋州地域廃棄物管理改善支援プロジェクト フェーズ2、通称J-PRISM IIの業務調整/3R+Return専門家としてソロモンに派遣された古川智之と申します。

実は、私はソロモンに滞在するのは今回で2回目です。2015年~2017年までは青年海外協力隊として、災害管理局で活動しました。現在は環境保全部門で業務しており、任期は2018年1月~2020年1月まで、ソロモン、バヌアツ、パプアニューギニアのメラネシア地域3か国を担当いたします。

以前の職場の災害管理局と、今回の職場の環境保全部は、同じ環境・気候変動・防災管理・気象省ですので、慣れ親しんだ環境で助かっています。以前の職場、は男だらけの職場でしたが、現在の職場は女性が半数。職場の雰囲気は全く違いますが、皆さんやさしくて陽気な性格は同じのようです。

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ソロモン・ホニアラの最終処分場

大洋州の小さな島国におけるゴミ問題は、その国土の遠隔性(陸続きでなく交通の便が悪いこと)・隔絶性(先進国市場から遠いこと)・狭小性(島が小さく、海抜が低いサンゴ礁帯)といった特有の地理的条件や伝統的な土地所有制度等の社会的背景から、適切なごみ処理が難しいことに加え、都市部への人口集中や急な生活様式の近代化等によるごみの多種・大量化が大きな課題となっています。約1,000の島々からなるソロモン諸島には、アルミ缶やペットボトルなどをソロモン国内でリサイクルするための施設がありません。そのため有価物や処理困難物を適正なリサイクルが可能な海外へ輸出する、すなわちリターンすることで適正な資源循環・適正処理を推進するという考え方(3R+Return:Reduce(減らす), Reuse(繰り返し使う), Recycle(再資源化する))が必要となっています。

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バヌアツのBouffa最終処分場

J-PRISM IIのホニアラでの活動は大きく3つあります。

1つ目は、ホニアラ市の廃棄物管理能力が向上されることを目標として、固形廃棄物管理計画の骨子を作ります。そしてホニアラ市の固形廃棄物管理体制のための制度、技術的なことやお金の面での調整を話し合う為のワーキンググループを作り、いろいろな問題を議論していきます。

2つ目は、当事業フェーズ1で実施したホニアラ市とギゾ市の廃棄物管理に関する教訓を他の地域にも広めていきます。そのために固形廃棄物管理にかかる教材を作成し、他の地方で固形廃棄物管理を担当している職員に向けてワークショップを行う計画です。

3つ目は、持続的な廃棄物管理のための経済的方策の特定です。活動内容につきましては、固形廃棄物管理にかかるお金の流れを見直し、固形廃棄物管理を維持するために実現可能な経済的手段、例えばゴミ処分費用の徴収であったり、輸入されてくるプラスチックボトルに課金することであったり、いろいろな選択肢の基礎調査をする予定です。経済的方策の特定をするためには、関係者との話し合い、実現可能性、導入方法など、議論することが盛り沢山です。これから2年間、ソロモン諸島だけでなく、バヌアツ、パプアニューギニアの活動情報も報告していきたいと思っておりますので、ご期待下さい。