JICAボランティア ソロモン日記(23)

2019年4月26日

青年海外協力隊・廣島 奈央子(看護師)

Koraparane Leana! こんにちは!
ソロモン諸島ウェスタン州ムンダのヘレナゴルディ病院で、看護師として活動している2017年2次隊、廣島奈央子です。ムンダ周辺にはロビアナラグーンが広がり、点在する島々とエメラルドグリーンの海が生み出す、美しい自然の景観が自慢の任地です。
ソロモンでは、公用語の英語と共通語として使用されているピジン語以外にも各地域で異なる言語が話されています。任地周辺では、ウェスタン州の共通言語とされているロビアナ語(冒頭挨拶)が広く使用されています。

ウェスタン州には、州都ギゾにあるギゾ病院と、私の配属先であるヘレナゴルディ病院の2つの病院があります。担当地域の人口は、およそ28000人です。
地理的な特徴から、島間はボートでの移動が必要となり、通院が不便な場合も少なくありません。そのため、お産が間に合わないお母さんや、ケガが悪化してから受診する患者さんも見受けられます。また、病院に受診しても、ガーゼや包帯などの衛生材料が不足していたり、必要な薬が在庫切れになっていたりと、十分な治療が受けられないケースもしばしばあります。このように、医療事情は日本と大きく異なります。

私の主な要請内容は、感染管理、5S(整理、整頓、清掃、清潔、しつけ)活動です。実際には病院のスタッフとして看護業務を行っていることがほとんどですが、業務をしていると、必要なものがあるべき所にないこと、使用済みの注射器やゴミなどが放置されていることが多々あります。また何年も前に、期限切れとなり、埃をかぶった物品もしばしば見かけます。その中には他国から寄付された品物もありますが、それらの多くは、ソロモンではあまり使用しない物であったり、使用できても使い方がわからなかったり、といった問題があります。そして最終的にはゴミとなります。多くの物品が、有効活用されずに捨てられてしまうことに、複雑な気持ちを抱きます。

このような職場環境の改善を目指し、より業務を円滑に行うことができるように、倉庫や薬品庫などの整理整頓、ラベル貼り、物品チェックリストの作成などを行っています。その際に、空き箱や、空ボトルを再利用し、あるものを活用するよう心がけて、5Sをメインとした活動に取り組んでいます。

院内での活動を行うにあたり、現地スタッフとのコミュニケーションは重要であり、今までも、これからも、大切にしていきたいと思っていることのひとつです。人情味あふれるソロモン人との関わりを通して学ぶ事は多く、彼らの優しさやあたたかさに支えられて、今の活動ができていると思います。振り返ると、あっという間の1年半でした。残りの任期6ヶ月も、充実したソロモンライフを送りたいと思います。

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職場でバースデイパーティーをしてもらいました

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5月12日看護の日のイベントで病院周辺を行進しました

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Fish on rice 10ドル(150円)ランチ、魚は新鮮でおいしいです

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5S活動の一例 Before

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5S活動の一例 After