JICAボランティア ソロモン日記(27)

2019年6月28日

青年海外協力隊・工藤 充生(コミュニティ開発)

ソロモン諸島にコミュニティ開発隊員として派遣されている、工藤といいます。

私はマライタ島・アウキにある市場で財政担当者の補助、具体的には市場の金銭の計算や管理等の活動を行っています。

アウキはソロモン諸島で第二の都市とも言われており、市場はその中心に位置します。特に週末になると、たくさんの人で賑わっています。また市場の出店代が、州政府の主要な収入源にもなっており、様々な面で、大事な場所になっています。

今回はソロモンの二つの『豊かさ』を紹介したいと思います。

一つ目は、『自然』です。樹々やきれいな海はもちろん、豊富な野菜や果物、それに海産物など、自然の恵みが一杯です。特に海産物は、晴れた日はマグロやカツオなど、数種類が市場にたくさん並びます。こちらのマグロは、日本のスーパーでも『大洋州産』として見たことがある方もいるかもしれません。私も日本に帰国中に地元のスーパーにて実際にみかけました。

二つ目は、『人』です。皆さんとても親切で、いつも笑顔が絶えません。特にマライタは、市場を日本の無償資金協力で建てたこともあり、とても親日的です。私は市場経営の補助のために派遣されましたが、逆にいつも周りの人たちに助けてもらっています。

その一方で豊かすぎる自然があるからこそ、考えることもあります。きれいな海の中に捨てられてるプラスチックのごみ、天候に左右される収穫や過度な捕獲・伐採など、将来の様々な『豊かさ』について考えさせられる場面に、いくつも遭遇しました。

私個人の力は微力ですが、二つの『豊かさ』を守っていくためにも、地元の人たちと協力して、これからも活動していきたいと思います。

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天気がいい日は、たくさんの魚が並びます

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マーケットを支えてくれている、職員たち

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きれいなマーケットは、みんなの誇り&友好の証