JICAボランティア ソロモン日記(45)

2020年3月19日

JICA海外協力隊 的場 伸晃(電気・電気機器 ガダルカナル州 気象局)

皆さん、こんにちは。私は日本より遥か南、南国の島ソロモンに派遣されている的場伸晃と申します。電気・電気機器隊員として首都ホニアラにある気象局に配属されております。ソロモンの気候は、雨季(11月~4月頃)と乾季(5~10月頃)の2シーズンからなっています。トロピカルサイクロン(台風)の発生地域も近く、雨季には数日間雨が続くこともあり、洪水などの災害に見舞われることもあります。そんな気象情報が重要視されるこの地において私は、気象観測装置の設置業務や機械のメンテナンス、HP開発業務といった活動を行っております。

気象観測装置の設置するために適した場所は、周囲に遮蔽物がない開けた山頂のようなところとなります。そのため設置作業に行く際は、機材を片手に森に入り、道なき道を進むこともあります。ここで驚かされるのが、ソロモン人の逞しさです。工具をもって歩く私はすぐに疲弊してしまうのに、彼らは私より重い荷物をもってすいすいと山道を進んでいきます。野草にも詳しく、これは触れるとかぶれてしまうとか、これは食べられるなど、その知識量に驚かされました。装置の設置作業をするときも驚きが続きます。設置するために必要な足場なければ周囲の木を使って即席の足場を組み、周囲の草を刈って、次回に来た時用に小さな畑をつくったりしていました。私が行ったときはその畑で既に育っていたスイカを頂きました。

このようにソロモン人との活動は日本ではない驚きにあふれています。私の任期はあと3か月ほどですが、残りも頑張っていきたいと思います。

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地方へ同僚と向かう船旅

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設置するための装置を持ち山頂を目指す同僚たち

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即席の足場を利用して装置を設置する同僚たち

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設置完了した気象装置