インド洋津波10年・阪神淡路大震災20年特別企画 “被災経験を次世代の子どもたちに語り継ごう“(開催報告)

2015年2月4日

元ガンバ大阪キャプテン木場さん、スリランカで防災教育とサッカー教室を実施しました

インド洋津波から10年、阪神淡路大震災から20年の節目を迎えるにあたり、スリランカの被災経験を風化させないよう「語り継ぐ」こと、「楽しんで学べる」防災教育イベントを通じて防災に対する意識啓発を行うこと、スポーツを通じた青少年育成を目的に、2015年1月22日より一週間、元ガンバ大阪キャプテンの木場昌雄さん(40歳)をスリランカへ招致しました。

サンフランシスコ講和会議にて「憎しみは憎しみによってではなく、慈愛によって解決される」といった有名な演説を行い、第二次世界大戦による日本への戦後賠償放棄を宣言した当時の蔵相、J.R.ジャヤワルダナ。木場さんは、氏の功績を称えて建設されたジャヤワルダナ文化センターを視察、その後、スリランカで現在実施中の技術協力事業である「土砂災害対策強化プロジェクト」や「気象観測・予測・伝達能力向上プロジェクト」を視察し、専門家の活動を視察するとともに専門家と意見交換を行いました。

1月23日には西部州コロンボ特別市のモーダラ・アナンダ学校、1月24日には南部州アハンガマ市のシャリヤプッタ学校にて、11歳の子ども計約200人を対象とした防災教育イベントに参加。シャリヤプッタ学校は、2004年のインド洋大津波で被災した学校でもあります。木場さんは自身の阪神淡路大震災での経験を子どもたちに語り次ぎました。子どもたちだけでなく、会場にいた教員や政府関係者の方々も木場さんのお話を真剣な眼差しで傾聴していたのが印象的でした。加えて、青年海外協力隊員が中心となって実施した体験型防災教育イベントにも参加し、津波の速さ体験で子ども達と一緒に走るなどしてスリランカの子どもたちと交流しました。

また、インド洋大津波の被災地である南部州マータラ市や、コロンボ特別市、洪水被害が多発する北西部州クルネーガラ市で、12〜15歳のサッカー少年計95名を対象にサッカー教室を実施し、楽しみながら練習できる方法について指導頂きました。1月26日には、コロンボ日本人学校の生徒たち6歳〜15歳の22名を対象としたサッカー教室を実施。これらのサッカー教室を通じ、「話をしているコーチの目を見てしっかりと聴くこと」や「楽しむことと、ふざけることは違うこと」など、サッカーの技術だけではなく、人として大切な心得についても熱くご指導頂きました。

木場さんにとってスリランカへの来訪は初めてでしたが、一連のイベントを通じ「継続してどのような支援ができるのかを考えたい」とし、サッカー教室を含め、自らの被災経験を踏まえどのような活動ができるのかを考えるきっかけとなったとのことでした。

インド洋津波から10年が経過したスリランカでは、依然として土砂災害や洪水が頻発しています。JICAスリランカ事務所では、スリランカの被災経験を風化させず、災害の原因究明や検証を着実に実施し、防災・減災へと繋げて行くよう継続した支援を実施予定です。

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防災教育イベントで阪神淡路大震災の被災経験を語る木場さん

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体験型の防災教育。津波の速度を体験してもらう。

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津波についてのクイズを通じて理解を深める

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土砂災害チームは、土砂災害発生のメカニズムを分かり易く説明

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土砂災害チームによる、救助体験プログラム

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防災イベント教育の集合写真

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サッカー教室で指導する木場さん

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サッカー教室の集合写真