所長あいさつ

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はじめまして。JICAスーダン事務所長の坂根です。2021年2月にスーダンに着任しました。

スーダンは、その名前(アラビア語で「黒い人」の意味)が示すように、古くからアフリカと中東を結ぶ世界の中心地でした。その歴史は、少なくとも4000年以上前にさかのぼります。ナイル川が育んだ豊かな土壌のおかげで、長くスーダンは世界から注目される魅力的な国となりましたが、スーダンの魅力はナイル川だけではありません。様々な風土と多様な人々がこの国をより魅力的にしています。私はこの国に滞在し、スーダンの人々から多くを学ぶことを心より嬉しく思っています。

スーダンは今、改革と発展の最中にあります。昨年12月には米国によるテロ支援国家指定が解除され、国際社会ではスーダンを支援する機運が一層高まっています。JICAもその一員であり、より良い未来を実現するため、スーダンを応援していきたいと考えています。

日本国民の一人として、私は、スーダンの人々の温かな心遣いを忘れることができません。10年前、日本は東日本大震災を経験し、15,000人以上の命が失われました。私たちは途方に暮れ、無力感と孤独を感じました。でも、私たちは独りではありませんでした。世界の人々が私たちを支えてくれました。スーダンも、その時、日本を支えてくれた国でした。当時、私たち日本人は、スーダンの人々からは、温かいメッセージと義援金をいただきました。この2011年は、スーダンが南スーダンの独立の最中にあった年です。スーダン自身が大変な思いをしている中で、スーダンから温かい支援をいただいたことは、忘れることができません。

JICAは、二国間で開発援助を行う政府機関です。私たちは、日本社会と深くつながっています。私たちには、東日本大震災後の復興や、第二次世界大戦以降の戦後復興、その後の発展など、様々な経験をしており、このような日本の教訓や経験をスーダンの皆さんにご紹介することができます。対等なパートナーとして、私たち自身の開発経験を皆さんと共有できることを嬉しく思っています。

JICAは、これまでも長くスーダンを支援してきましたが、私たちは現状に満足しているわけではありません。スーダンの発展のため、私たちにはさらに出来ることがあると信じています。

豊かな土壌と多様な人々を擁するスーダンには、無限の可能性があり、さらに繁栄し、幸福を実現することができると信じています。スーダンの人々とともに、スーダンの平和、繁栄と幸福を追求し、調和のとれた、「誰一人取り残さない」社会を実現していければと願っています。

皆さんとともに素晴らしい未来を築いていきましょう。

JICAスーダン事務所長
坂根宏治