愛しの学生たちと盛り上げた“ジャパンデイ”−スーダンからのラブコール−

2013年4月4日

23年度短期 日本語教師隊員 鶴岡(つるおか) 聖未(きよみ)

3月27日、配属先であるハルツーム大学アフリカアジア研究所と在スーダン日本国大使館、そしてJICAが共催し、"ジャパンデイ"を開催しました。

今回のイベントは、当研究所の日本語講座の存在を広く紹介し、日本関連のレクチャーや文化紹介をすることで、日本への興味や理解を効果的に促進させて親日家や知日家を増やすこと、また、文化外交を通じてスーダンと日本間の平和構築に貢献することを目的として開催に至りました。

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日本を知ることの意義について講義をするイスマエル教授

カウンターパートのイスマエル教授は、日本への留学経験を持つ親日家の一人です。日本・日本語に興味を持つ者に対し、「日本社会を映し出す表面的なものにとどまらず、その背後にあるものを少しでもつかみ取ってほしい」と願う教授と共に、提供する側と参加者、双方間で高等教育機関ならではの知的な学びの場を生み出せるよう、レクチャーに重きを置いたプログラムを構成しました。

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講義を行うJICAスーダン事務所 森所長

レクチャーのメインは、JAPANISATION: Adopt and Adapt と題したセッションとなりました。「和魂洋才」をキーワードに開国以来の日本の発展について解説するJICAスーダン事務所長に対し、戦後日本の発展に強い興味を持つ日本語学習者代表や来場者との間で、活発な意見交換が行われました。イスマエル教授の日本語への想いは、必ずや有効な種となって蒔かれたと思います。

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はっぴで出迎える学生たち

当日の会場では、日本語講座の学生達がはっぴを着て来場者を迎え、彼らを日本茶でもてなしました。折り紙やけん玉を教えたり、浴衣の着方を説明したり、また、リクエストに応じて書道で名前を書いたりしている学生達の姿は、まさに「日本親善大使」のようでした。

開催準備に追われた日々、学生達は、私の不束な指示をも厭わず走り回ってくれ、連日の疲れをも表さずいつも私を気遣ってくれました。また、直前に次々に舞い込んだ細かな変更事項にも二つ返事で敏速に対応してくれました。とんでもなく広い心を持った彼らのとびっきりの笑顔と、彼らの「マフィムシュキラ!(問題ない!)」に、私はどれだけのパワーをもらったことかわかりません。日本から遠く離れたアフリカで、純粋に日本語を愛する彼らからの
「ラブコール」に対し、我々はいかにして責任を持ってそれに応えていくべきなのでしょうか。今回彼らが見せた華麗なるスマートな協働と当日の彼らの雄姿に、私は魂が揺さぶられたと同時に、今一度強く気が引き締められる思いでした。

外務省の草の根文化無償が承認されたことによって、日本語教育環境の拡充も期待でき、当研究所の日本語教育は、今まさに広がりを見せようとしているところです。日本研究・言語教育・文化事業を通してスーダンと日本の懸け橋となる人材育成の拠点となることを目指している当研究所にとって、今回のこの第一回"ジャパンデイ"の開催は、両国の有効的な相互理解への力強い一歩となったと実感しています。

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初めての着物に感激

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書道に親しむ来場者

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日本語教室の学生と一緒に