スーダンにおける保健システム強化支援パートナーシップとリーダーシップ醸成に貢献

2016年1月8日

「今ここにいる君たちは、この国の保健向上に貢献する大いなる可能性を秘めたリーダーとなった!」。修了式でこう激励したのは、スーダン連邦保健省国際保健局長のマリック医師です。

「このような機会をくれたJICAとシミズさん、あなた方のご尽力に心より感謝します」、スーダン連邦保健省でJICAフォーカルのイプティサム医師の感想が胸に響きます。彼女と日々働くPHC政策アドバイザーの清水専門家は、「この素晴らしい研修をスーダンで実現できたことは感謝感激です」と楽しそうに話します。

スーダン連邦保健省、AMREF Health Africa(本部ナイロビ)とJICAケニア、スーダン両事務所が協力し合い、2015年11月に「保健システム強化トレーナー養成国別研修」がハルツームで11日間に渡り連邦・州保健省行政官30人に対し開催されました。

このケニアとスーダンのつながりは、ケニアでAMREF Health Africaにより実施されているJICA技術協力プロジェクト「アフリカにおける保健システム強化パートナーシップ(PHSSA)」の協力に基づいています。PHSSAは、保健関係者が保健システムについて相互学習する場を提供し、アフリカ各国を対象とした能力強化研修を2011年より実施しています。

「講師陣は5分おきに笑わせてくれます。この研修はとても面白くて楽しいですね」、と参加者は満足げです。それもそのはず、ケニアからの講師陣は皆とても経験が豊富なのです。これまでに、アフリカ36カ国から266名以上の参加者がこの研修を受講しています。通常はナイロビで実施される第三国研修ですが、今回PHSSAとしては初めての国別研修がスーダンで実現されたのです。

この研修がユニークなのは、講師が「教える」のではなく、グループワークやプレゼンテーションを通じて課題に対する解決案や経験を学び合い、各人に「気づき」を促す点にあります。また、病院視察、ゲストスピーカーによる講話、郊外への小旅行など、「講義のみではない学ぶ場」が提供されるのも、研修の一環です。

最終日には参加者全員が修了証を手にすることができました。スーダン連邦保健省とJICAは、新たな技術協力プロジェクト「PHC拡大プロジェクト」を2016年に実施予定です。「次期プロジェクトのスムーズな開始に向けて、我々の知識が整理される大変良い機会となりました」、参加者代表は述べました。スーダン連邦保健省は、JICAとAMREF Health Africaに記念品贈呈とともに感謝の気持ちを表し、その功績を称えつつ研修の最後を飾りました。

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連邦保健省国際保健局のマリック局長。ゲストスピーカーとして、リーダーシップ論について語りました。

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研修の一コマ。ユニークな講義は定評があります。学びの場は教室外でも提供されました。

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課外活動もチームビルディングを目的として有効活用されます。遺跡ツアーが参加者の手でアレンジされました。

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修了証を手にした参加者達。今後はトレーナーとしての活躍が期待されます。