2003年2月 バングラデシュ訪問(1/3ページ)

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バングラデシュの地図

バングラデシュは南西アジアに位置し、北と北東にインド、東南にミャンマー、そして南はベンガル湾が臨む小さな国。別名、川の国とも呼ばれ、たくさんの川に客船や小船が行き交います。面積は日本の約1/3ですが人口はおよそ1億2000万人とほぼ日本と同じくらいです。人口過多、教育水準の低さ、大きい男女格差、生活環境の悪化など、多岐にわたる問題に直面しており、これらの問題が貧困の原因、結果を招いています。特に人口の約8割が集中する農村部はとても貧しく、農村を中心とした貧困層に対する初等教育や医療分野での支援が求められています。

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川が多いバングラディシュ。車を運ぶ橋がある。

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人力車が町を走る。

2003年2月23日から28日までの6日間、伊達公子さんはバングラデシュを訪れました。そのときの気候は日本の初春くらい。朝夜は涼しく、昼は暑いといった比較的過ごしやすい季節でした。今回、バングラデシュを訪れた目的は2つ。1つはバングラデシュで行われているJICAの活動の視察、そしてバングラデシュにいる子供たちにキッズ・テニス(テニス教室)を開催することでした。

バングラデシュでは、農業、教育、経済など様々な分野で活動していますが、ここでは伊達公子さんが視察した医療の活動をご紹介します。