2003年8月 オフィシャルサポーター 一周年コメント

オフィシャルサポーターに就任してから1年が経ちました。

2001年10月にベトナムのハノイ・ホーチミンへキッズテニスで訪れた際、自分の目で見た施設、専門家の方々、現地の人々、青年海外協力隊、そしてそこで出会った子供たちから私自身の国際協力に対する気持ちが大きくなるきっかけを与えてくれました。

そもそもキッズテニスを通して日本人だけでなくアジア・その他の国でも子供たちにスポーツの素晴らしさを伝えたい。そして日本の子供たちとの違いも感じたいと思うようになっていた頃でした。

国際協力というと何かと大きなことをイメージしてしまいますが私ができることは素晴らしい経験と多くのことを学ばせてくれたテニスを通じて子供たちと接し子供たち自身にも様々なことを感じてもらうことです。

ボールを上手く打つことだけでなく体を動かすことの楽しさ、夢を持つことの素晴らしさ、何かを達成できたり、勝ったときの喜び、負けたときの悔しさ、新しいことに興味を持つ気持ちなどスポーツから得られる素晴らしい要素はたくさんあります。

ベトナムの子供たちのまっすぐな瞳、その瞳の奥には可能性が秘められていることを感じさせてくれました。

途上国の子供たちには日本の子供たちのようにごく当たり前のように靴があったり遊び道具があったり、やりたいことができる環境があるのはごく限られています。

多くのことを吸収したい、学びたいと思う気持ちがその瞳から強く伝わってきました。

そして、協力隊の皆さんの活躍ぶりにも共感を得ました。

それぞれの国の文化・習慣に1番身近に感じ生活している存在でもあります。慣れない環境で決して楽しいことだけではなく辛い経験も当然あるはずです。その中で限られた期間の中で自分も吸収しながら自分の持っている能力を最大限発揮しようと取り組んでいる姿を見ると頼もしさとそして応援したくなる気持ちにかられました。

日本では受験に追われ、いじめ・少年の犯罪を今もよく耳にします。日本の子供たちにも途上国の子供たちと交流を持つことで、本来持っている感受性を引き出すきっかけを与え、学校では学べないことや考える力を養ってもらえるような活動にもつなげられればと思っています。