北澤豪 シリアを駆け巡る(2005年2月)(1/3ページ)

【画像】

JICAカップのポスター

JICA オフィシャルサポーターのサッカー元日本代表北澤豪さんが、サポーター就任後、初の海外出張(就任前の昨年2月にはザンビアに出張)で2月16日から23日まで中東のシリアを訪問した。北澤さんは、1993年の「ドーハの悲劇」を始めとする日本代表の試合でカタール、オマーン、サウジアラビアなど湾岸諸国は何度か訪れているが、シリアは初めての訪問だ。

北澤さんは、同国在住のパレスチナ難民の子供たちを対象として、JICAシリア事務所がUNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)と協力して開催した JICAカップ・サッカー大会2005に参加するとともに、サッカー教室を開いて子供たちにサッカーを指導した。

また滞在期間中、JICAが協力しているCBR(地域に根ざしたリハビリテーション)活動現場や水資源情報センターなどの視察も行い、専門家やボランティアの方々に応援メッセージを贈るとともに、いずれの訪問先でも大歓迎を受けてシリアの人々との交流を深め、日本とシリアの友好親善にも多大な貢献を果たした。

それでは現地での北澤さんの活動の様子を紹介しましょう。

【写真】打ち合わせの様子

ダマスカスに到着後、夕方からJICAシリア事務所で、長澤所長からシリア一般事情やJICA事業概要について説明を受ける。その後、スケジュールの確認やサッカー大会の準備について打ち合わせを行う。北澤さんはどこでも熱心にメモを取る。本人曰く「何でもすぐ忘れちゃうから。」

【写真】大使の話に聞き入る北澤さん

林日本大使から、シリアの歴史と中東情勢についてお話を伺う。レバノンでハリリ前首相が暗殺された直後で、シリアの関与の疑いが取沙汰され始めた時期だったが、大使の興味深い話に聞き入る北澤さん。

【写真】開会式の様子

大会前日、ダマスカスの難民キャンプで開かれたサッカー教室の開会式。同キャンプの中学生、小学生の子どもたち約60名(女子も10名)が参加。子供たちのプレーや技術を見てない段階で、北澤さんもアシスタントのレイナルドさんも半信半疑で「用意した練習プログラムでいけるかな?」