第1期生来日プログラムの開催

2017年11月2日

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広島平和記念公園の原爆死没者慰霊碑前で説明を受けている研修員の様子

19人の「シリア平和への架け橋・人材育成プログラム(JISR(注1))」の第1バッチ長期研修員が2017年8月及び9月にヨルダンとレバノンから来日しました。家族13名も一緒です。日本到着後、研修員と家族は東広島のJICA中国国際センターで、3週間半程の来日プログラムを受講しました。

プログラム期間中の最初の1週間は、日本で生活するうえで知っておくべき、生活習慣、交通ルール、防災等について学んだほか、広島市の広島平和記念公園や公園内の平和記念資料館、原爆ドームを訪問して平和研修を受けました。

広島市は原子爆弾で一瞬のうちに廃墟となり、当時35万人いた人口の内14万人が年内に亡くなったと言います。また、広島市の9割の建物が壊滅的な被害を受けました。「悲惨な経験をしたにも関わらず、広島の人々はくじけることなく立ち上がった。そして戦後このように目覚ましい復興を遂げた。私たちの国シリアも今は内戦で多くの町が廃墟となっているが、広島の経験は平和になったのちの母国の復興を考えるうえでの希望となり大変参考になる。」と、研修員達は故郷シリアと戦後の広島の復興とを重ね皆熱心にガイダンスに耳を傾け見学していました。

来日プログラムの後半2週間は基礎的な日本語を学びました。日本語講習は座学だけではなく、時には建物の外に出て実際に一般の日本人と話して日常会話の練習をしました。宮島を訪問した際には、通行人に、「ハラールの紅葉まんじゅうはどこで買えますか?」、お店の人に「お幾らですか?」などと覚えたばかりの日本語で一生懸命質問し会話をしていました。

来日プログラム期間中、研修員は一様に日本政府及び本プログラム関係者への感謝の意と共に、本プログラムに参加できたことの喜びを述べ、第1バッチ生として今後来日する後輩たちの手本となるよう、今後の日本での生活において専門分野での知識だけでなく、日本独自の文化や制度にも理解を深めていきながら、シリア復興と再建に向けてベストを尽くすと決意を語っていました。

来日プログラムを終えた研修員と家族は、これから始まる新しい生活への期待に胸を膨らませながら全国の受入大学所在地に移動していきました。研修員は、いよいよ学生としての生活が始まります。

(株式会社 日本開発サービス(JDS)飯塚)

(注1)英語名:Japanese Initiative for the future of Syrian Refugees、略称JISR(アラビア語で架け橋の意)。