【ボランティア通信】中央図書館、アナログからデジタルへ

2014年9月11日

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名前:大田遥
派遣期間:2013年6月〜2015年6月
職種:コンピュータ技術
配属先:タンザニア国立中央図書館
任地:ダルエスサラーム
出身:広島県

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タンザニア国立中央図書館

ダルエスサラームの喧騒や渋滞のクラクションが嘘のような、静かで涼しい館内。市内中心部に位置するタンザニア国立中央図書館で活動を開始してから一年が経った。

この図書館の長年の目標は館内の蔵書のデジタル化。現在でも図書カードを用いた蔵書検索や、アナログな方法での本の貸し出しが行われている。カウンターパートと共に図書館システムを導入し、蔵書データの登録を行い、検索・貸出・利用者情報をシステム上で管理できるようにする、というのが私の活動内容である。

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副大統領(写真中央)に説明を行うスタッフ

ニュージーランドで開発されたKohaというフリーの図書館ソフトを導入し、昨年10月から徐々に蔵書登録を開始した。システムの使い方はもちろんのこと、コンピュータの操作が不慣れな司書スタッフへの指導は予想以上に時間がかかり、何日も何日も慣れるまで同じ作業を繰り返す日々。司書スタッフたちは地道な作業を黙々と、時には大好きなお喋りをしながら進めていく。そんな中登録数が100冊から1000冊に、2000冊に…と増えていくのは嬉しいもので、現在8月時点で約5000冊まで増えた。

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館長(写真右)が副大統領(写真左)に説明

今年4月には国立図書館50周年の記念式典が行われ、出席したビラル副大統領に対し館長とカウンターパートが図書館システムのお披露目を行った。デジタル化の目に見える成果として外部に公開できたので、職員一同とても喜んでいた。その時私が一番嬉しかったことは、ずっと一緒にデータ入力をやってきた司書の1人が、副大統領に対する入力操作のデモンストレーションを、自信をもってやってくれたこと。蔵書登録を始めた当初はシステムの使い方に苦戦していた彼女が、今ではみんなを引っ張るリーダー的存在に。そんな彼女がとても頼もしく思えた。

登録数が増えたとはいえ、国立図書館だけあって蔵書数は約100万冊。これまでは新しく入ってきた本や法定納本された本から登録していたが、現在は貸出をシステム上で行うために貸出可能な書架の本約4万冊の登録も並行して行っている。しかし最後に在庫管理が行われたのは2010年で、行方不明の本があったり、図書カードが無い本があったりとまだまだ前途多難である。

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司書スタッフへ指導する大田隊員

この一年で大きくデジタル化への第一歩を踏み出したタンザニア国立図書館。活動は残り一年を切ったが、次のステップに向けて同僚たちと一緒に前進していきたい。