新たな橋が−タンザニアとルワンダを結ぶ

2015年1月10日

無償資金協力「ルスモ国際橋及び国境手続円滑化施設整備計画」完工式

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完工式でのリボンカットの様子(田中JICA理事長(右から2人目)とモンゲラ・カゲラ州知事(右端))

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完工した新しい橋の上を歩く(右から守屋JICAルワンダ所長、大西JICAタンザニア所長、田中JICA理事長、ムソニ・ルワンダ国インフラストラクチャー大臣、小川駐ルワンダ大使、ムリガンニ・在京ルワンダ大使)

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タンザニア側OSBP施設外観

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国際橋に3か国の友好の証として設置された無償資金協力銘板

2015年1月10日、タンザニアとルワンダの国境に位置するルスモにおいて日本の無償資金協力である「ルスモ国際橋及び国境手続円滑化施設整備計画」の完工式が行われました。

本事業は、タンザニアとルワンダの主要流通ルートにあたる老朽化したルスモ国際橋の架け替え、および国境手続き円滑化のための施設(ワンストップボーダーポスト:OSBP)建設を行いました。これは、タンザニアのみならず東アフリカ地域にとって重要な交通ルートである「中央回廊」(タンザニアのダルエスサラーム港からルワンダ・ブルンジ・コンゴ民主共和国等近隣内陸国へとつながる幹線交通ルート)の輸送コスト低減、同地域全体の貿易・投資の拡大を意図するものです。

式典には、タンザニア政府を代表してルスモ国境のあるカゲラ州のモンゲラ州知事が、ルワンダ政府からはムソニ・インフラストラクチャー大臣が、日本側は小川駐ルワンダ大使、田中JICA理事長、守屋JICAルワンダ事務所長、大西JICAタンザニア事務所長、らが参加し、周辺住民等も加わり総勢400名が参加しました。

本事業の完成により、タンザニアを通る「中央回廊」の一つのボトルネックであり、安全が懸念されていたルスモ国境の安全かつ迅速な通過が可能になることが期待されます。それにより、競合するルワンダへの主要物流ルートの一つである「北部回廊」(ケニアモンバサ港からケニア・ウガンダを通りルワンダ等へとつながる幹線交通ルート)に対して、中央回廊がより競争力をもつ回廊となり、ダルエスサラーム港、タンザニアが域内の貿易拠点となりさらなる経済発展に寄与していくことが期待されています。

OSBPワンストップボーダーポスト(One Stop Border Post:OSBP)とは、税関の手続き共有化・業務効率化の流れのなかで注目されている通関業務運営方式の一つです。通常出国側、入国側でそれぞれ輸出入の手続きを要するところを、OSBPでは1回で済ますことによって国境を通過する物資の滞留時間を短縮し、物流の促進を図るものです。TICADIV以来日本政府はOSBP支援の促進を公約としており、ケニアとタンザニアの国境にあるナマンガと併せてJICAはタンザニアで二つのOSBPの施設建設を支援しています。

OSBPの運営開始には施設建設のみならず新たな法整備やマニュアル策定や研修が必要となります。JICAは東アフリカ共同体(East African Community:EAC)によるOSBP法整備に向けた法案作成支援を含む技術支援を行うために「広域インフラ開発アドバイザー」のEAC事務局への長期派遣、ルスモ及びナマンガのOSBPを対象にしたマニュアル策定支援や研修実施を含む技術協力プロジェクト「東部アフリカ地域における国際貿易円滑化のための能力向上プロジェクト」を通じて、OSBPの運営開始による円滑な物流の促進及び地域経済の活性化を支援しています。