【ボランティア通信】マサイ族水道管設置プロジェクト−よりよい彼らの未来のために−

2015年1月21日

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名前:溝下晃太郎
派遣期間:2013年7月〜2015年6月
職種:理数科教師
配属先:ルブ女子高校
任地:プワニ州ムランディジ市
出身:東京都中野区

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集落のこどもたちと授業後に。

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同僚(右)と村の人が話し合う様子。
村長と話し合うだけでなく、村の人とも直接話し、理解を広げました。

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村長(右端)らと。

バガモヨ県ンバラ地区の集落と関わりはじめたきっかけは、同僚キソレロが「マサイ族に興味ないか?」と声をかけてくれたことからでした。興味津々で同僚と訪問してみると、未電化地域で土壁の家に、牛を放牧しながら過ごすマサイ族の集落がそこにはありました。部族語、住環境に圧倒され、「アフリカにいる」と強く実感した瞬間でした。同僚はこの集落の学校に行けない子どもたちに、識字教育などの支援を行っていました。そんな彼に感銘を受け、本当に嬉しそうに学んでいる彼らを見ていたらいつの間にか、私も青空教室の先生の一人になっていました。

この集落と関わっていくうちに、一つ、深刻な問題に気づきました。それは、水です。虫が浮いているような、汚いため池の水を飲料水として使っているのです。その水を飲み水として使い続けることから、熱を出す子どもが絶えず、病気に悩まされている家庭もあるようです。しかし、教育を受けていないため"生活用水が汚いと病気になる"ということを理解している人はほとんどいませんでした。そこで、その関連性を説明し、きれいな水を使うことの大切さを伝える活動始めました。

そしてこの状況を何とかできないだろうかと村長らと話し合った結果、約3km先にある給水施設から住地域まで水道管を引こう、という話になりました。しかし、問題はその設置費用でした。彼らの財産である牛をすべて売っても届かない莫大なお金が必要であることがわかりました。ある資金支援プログラムへの応募を検討してみましたが、支援金額の範囲を超えており、断念。私が肩を落としながら「これ以上は力になれない」と打ち明けると、集落の議長は「いやもう少し頑張ろう!これからこのプロジェクトが成功するまでのプロセスを一緒に見て欲しい」と私の背中を押してくれました。

失敗こそしましたが、彼ら自身もあきらめることなく、彼らの大切な財産である牛を各家庭から売ることで、資金の捻出をはかっています。また、現地の政治家へ協力をあおぎ、支援を得ようという努力もしていました。そんな彼らを見て、私もあきらめてはいられないと思い、彼らと一緒になって方法を模索しています。この活動を通じて自分なりの地域への貢献をしたいと思っています。