【ボランティア通信】「カリブ!」

2015年2月27日

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名前:山舗 岳
派遣期間:2013年7月〜2015年3月
職種:理数科教師
配属先:キランガランガ中等学校
任地:プワニ州ムランディジ市
出身:北海道

タンザニアに来ると、色々なところで「カリブ!」と声をかけられる。
この言葉には色々な意味があるが、人を歓迎するときなどに使う温かい言葉である。

お客さんが、自分を訪ねて来たときに「カリブ!」と言えば、「ようこそ!」という意味になるし、自分の家や住んでいる場所に「気軽においでよ!」という意味で「カリブ!」という使い方もする。また、タンザニアでは、自分が食べているご飯を他の人にも勧める文化があり、そんなときには「カリブ、チャクラ(食事)!」という使い方もする。「カリブ」の言葉の裏には「あなたを歓迎するよ」というもてなしの気持ちがあり、タンザニアには「カリブ精神」とでも言うべき、もてなしの文化がある。私はこの文化をとても素晴らしく思う。タンザニアでは、いつどこに行っても「カリブ!」と歓迎され、自分を温かく受け入れてくれる。

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アデラとブライアン

果たして、自分はどうだったか。振り返ってみたときに、反省すべきエピソードがある。
学校から帰り夕方になると、アデラとブライアンという近所の姉弟が毎日のようにうちに遊びに来ていた。たわいもない会話を楽しんだり、一緒にご飯を作って食べたり、写真を撮って遊んだり、ときには家の掃除を手伝ってもらったりと、本当にたくさんの時間をその2人と過ごした。
ただ、自分が疲れているときや忙しいときに彼女たちがうちに来ると、内心「今日も来たのかよ」と思ってしまうことがあった。そんなときに、家の門を開けながら言う「カリブ」という言葉には、気持ちは一切こもっていなかった。今思うと、彼女たちには申し訳ない態度をとってしまったな、と思うし、そんな器の小さな自分を恥ずかしく思う。

私は、どんなときでも人を大切にし、温かく受け入れることのできるタンザニア人たちを、とても尊敬している。忙しさに追われる私たち日本人は、この大切な精神を忘れかけてしまっているのではないのだろうかと思う。私は日本に帰ってからも、この「カリブ精神」を大切に生活したい。自分や、自分たちの場所を訪ねてくれる人を、温かく受け入れられるような人間でいたい。

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「カリブ、チャクラ」

まずは明日、アデラとブライアンを「カリブ!」と気持ちよく迎えようと思う。