【ボランティア通信】タンザニア人に出来ない事をやろう

2015年3月17日

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名前:中田 光星
派遣期間:2013年3月〜2015年3月
職種:理数科教師
配属先:サバサバ中等学校
任地:ムトワラ州ムトワラ市
出身:埼玉県

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サバサバ中等学校での授業

タンザニア南東部ムトワラ州の中学校で数学や化学を教えて2年が過ぎました。この2年間で常に思っていたのは「教師の仕事はタンザニア人に任せた方がいい」ということ。日本での教員経験もなく、スワヒリ語はもちろん、タンザニアの教育事情の知識においてタンザニア人教師に負ける自分が代わりに授業をやっていていいのか。協力隊として派遣されたのにタンザニア人に教わってばかりの毎日を通し、派遣されている意味を考え、日本に帰国することを考えた事もありました。

そんな時期もあったものの、今まで活動を続けてきたのは「タンザニア人ができていない事をフォローする」という考えを持てるようになったためです。今からタンザニア人教師を追い抜いて彼らに教える立場になるより、今の自分に出来ることを。活動後半はこの考えを元に動いてきました。

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「日本の友だち」−スカイプ風景

まずは日本人という立場を利用し、日本・タンザニア間でスカイプ交流を行いました。7回行った交流会の中で、約30人の生徒に日本の生徒との交流を体験させることができました。タンザニアの生徒だけではなく、日本の生徒にとっても、英語の必要性や他国への興味を持たせるきっかけとすることができたと思います。

また、資料作りもしました。自分の帰国後にも使えるような化学の演習プリントや、他の隊員に協力していただき、生徒に進路を考えさせるためにタンザニアの職業紹介冊子を作成しました。完成した資料は他の隊員の方々と作成した国家試験問題集と合わせて、配属先の図書室に設置し、また他の教育隊員にも共有しました。今後多くの生徒が利用してくれることを願っています。

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作成したタンザニアの職業紹介資料

活動もあとわずか。最近同僚や生徒に「もう帰るの?もう少しいたら?」という言葉をもらいます。自分自身では「この2年間で配属先に大きく貢献できた」と自信を持って言うことはできませんが、配属先の人々に何か残すことはできたのかもしれません。配属先やムトワラの人々、タンザニアの隊員の方に助けてもらった2年でした。日本に帰国後は2年間で得た経験を元に、協力隊の役割の一つである「日本社会への還元」をしていきます。