【ボランティア通信】マサイ族水道管敷設プロジェクト−合言葉はMambo yetu−

2015年6月29日

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名前:溝下晃太郎
派遣期間:2013年7月〜2015年6月
職種:理数科教師
配属先:ルブ女子高校
任地:プワニ州ムランディジ市
出身:東京都中野区

バガモヨ県ンバラ地区に住むマサイ族の集落で、水道管敷設プロジェクトを立ち上げてから早8ヵ月。住民と資金協力者のおかげで、集落の村長、議長、住民代表、そして周辺のJICAボランティアで構成されるプロジェクトチームは、プロジェクトを本格始動することができ、この6月に無事、工事を終了させることができました。
ご協力いただいたみなさん、ありがとうございました。(参考:【ボランティア通信】マサイ族水道管設置プロジェクト−よりよい彼らの未来のために−(2015年1月21日)

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水道管接続後の包覆作業の様子

材料調達、運搬、掘削、接続、包覆、全ての作業が私にとっても初めての経験でしたが、住民・資金協力者・水道局・JICAボランティアが強くパートナーシップを結ぶことでプロジェクトが進むことができました。

作業を進めるなかで私は住民にいつも「Mfanye mambo yenu wenyewe.(自分たちのことは自分たちでやりなさい)」と言ってきました。あくまでこれは、当集落の住民のためのプロジェクト。確かに資金協力はありましたし、JICAボランティアもこのプロジェクトの一員です。ですが、こういった支援に寄りかかることなく自分たちで作り上げるんだという自覚を住民に持って欲しい、というのが私の思いでした。

私の思いとは裏腹に、体を動かす労働に慣れていないマサイの人々と一緒に、プロジェクトを進めることは容易ではありませんでした。そんな中、私がこのチームにできることは、ゴールまでのステップを提示することだと気づきました。「明日は200m先まで埋め合わせをしよう。」こんな約束をして、次の日は作業に励みます。毎日とはいかないけれど、彼らが納得いくペースで歩みを進めました。

ある日、私が集落に行くと、若者たちが自主的に作業を行っていました。
驚いた私を見て「Tunafanya mambo yetu(自分たちのことは自分でやるよ)」と言った彼らの顔には自信が溢れていました。特に、工事が終わって、皆で握手し合った瞬間は忘れられない経験となりました。

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包覆作業を終えて

現在は水道局からの供給のスタートを待っている状況です。供給が始まる前に私はタンザニアを離れてしまいますが、運営を彼らでやってくれると信じています。これまでも、私がいないところでも住民会議を開き運用方法などについて話し合い、水道局とのコンタクトまでも自主的に行うようになってきていました。だって、「Mambo yetu」だから。