【ボランティア通信】積極的になった同僚たち

2015年7月7日

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名前:佐々木由佳
派遣期間:2013年7月〜2015年6月
職種:看護師
配属先:ネワラ県立病院
任地:ムトワラ州ネワラ県
出身:東京都大田区

現在、私はタンザニアの南部にあるネワラ県立病院にて母子保健のサポートと共に病院内の5S実施を行っている。

2年前の赴任以来、院内の5S推進に力を入れてきたが、病院側の積極的な活動がなかなか見えてこなかった。タンザニア保健省実施の5S-KAIZEN-トレーニング プログラム参加者も2名程いるが、他スタッフへの共有がうまくいっておらず、5S-KAIZEN-のプロセスに必要なQIT(Quality Improvement Team)が病院に設置されているにもかかわらず、その役割や重要性を十分に理解できていない現状があった。

その状況に、5S実施のために管理者の活動が重要だが病院内だけでの勉強会では不十分だと感じたため、QITメンバーと共に話し合い、タンザニア国立病院であり5S-KAIZEN-実施に成功しているダルエスサラームのムヒンビリ病院へのスタディツアーを提案した。病院側からの合意も得ることができ、先月、スタッフ5名と共にダルエスサラームへ向かった。

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QITの責務と役割についてムヒンビリ病院のスタッフより説明を受ける

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病院見学中、段ボールを使用して作られている掲示板を見るスタッフ達

国立病院と県立病院では大きくレベルの差があったが、ムヒンビリ国立病院のQITメンバーはそれを理解したうえで、初歩的なことも含めて様々な助言を行ってくれた。実際に病棟でのスタッフの5Sに対する積極的な姿勢を目の当たりにして、ネワラ病院のスタッフも刺激を受けた様子。また、ムヒンビリ病院でも掲示板に段ボールを利用していたり、物を整理するために使用済みの薬箱を利用したりしているのを見て、お金が無くて物が買えなくても自分たちで工夫して作れるということを実感してくれた様だった。スタディツアー中、「これをネワラ病院でもやりたい」、「こうしたらどうか」という発言が多く聞かれた。終了後、確実にネワラ病院でも実施できるようにと参加者で積極的に意見交換をし、「ネワラ病院におけるQITアクションプラン」を作成した。

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スタディツアー終了後、ネワラ病院QITメンバーとムヒンビリ病院QITメンバーとボランティアでの記念撮影

参加したスタッフはタンザニア国立病院を視察してきたということを誇りに感じており、自分たちの病院で巡回している最中、ムヒンビリ病院での現状を同僚に話し、「物やお金が無くてもできることをやっていこう」と話していた。スタディツアー参加者たちが5S推進のリーダーシップを発揮するようになり、周りのスタッフもQITメンバーに意見を求める姿も多く見られるようになってきた。今まで隊員の呼びかけにて、活動を実施していたQITメンバーが自主的に病棟を見回り、声掛けするなど、S実施に関する積極性が増した。今後もメンバーの主体的な活動の継続が期待できるようになった。