【ボランティア通信】歩みはポレポレ、でも確実に前へ

2015年9月8日

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名前:松田 孔佑
派遣期間:2014年6月〜2016年6月
職種:コミュニティ開発
配属先:マサシ県ルクレディ郡事務所
任地:ムトワラ州マサシ県ルクレディ郡
出身:千葉県

私の任地であるルクレディ郡はタンザニアの南東部にあり、国内でも貧困地域として知られています。ただ貧困地域とは言え、住民の表情は明るく、それでいてゆっくりと時間の流れている生活をしています。

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キノコ小屋作りの様子

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完成したキノコ小屋

そんなルクレディ郡ですが赴任当初、稼働している住民グループは皆無でした。既存グループを訪問しても、自分達で作ったお酒を昼間から飲酒して泥酔している有様。

どうしたものかと悩んでいた時に、初老の女性が事務所に来て「収入の無い乾季にお金を稼ぐ手段が欲しい。同じ考えを持った村民もたくさんいる。」とのこと。

この女性を中心にルクレディB村の村民16人が集まり、職場の同僚と一緒に話を聞いたところ、やる気を非常に感じられたので、具体的に何を作るか話し合いをしました。しかし、これが非常に難航。村は雨量が少なく乾燥し、土壌も養分の少ない赤土。また、村民たちは元手となるお金が無い。そこで銀行や援助団体などの融資制度を使おうとするも、審査が厳しいとの事前情報が。ウケがよく、かつ市場に供給量が少ない商品を選ぶという非常に難しい問題に直面しました。皆で悩んでいると、それまで打合せに加わっていなかった農業普及員より「作るのが簡単だし、みんな好きだからキノコ栽培をしましょう」という一言が。私はともかく、その場にいたタンザニア人が納得したのでキノコ栽培をすることに。それからキノコが出来るまで、書類作成、キノコ小屋作り、毎日の水やりなど、みんな本当によく働きました。

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菌床の作成中

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キノコの菌床を並べた様子

販売してみると、日本人の私では想像できないぐらいの反響が。もちろん最初はそれなりに苦労もありましたが、いろいろな幸運も重なり、現在では遠方からキノコ卸売業者がはるばる買付にやってきます。このように盛況なため、最近では私に売ってくれていた分もなくなってしまいます。おかげさまで、8月初めにムトワラ市で行われた国を挙げての農業見本市であるナネナネにも出展することができました。

グループの活動開始から9ヵ月。グループでかなりの金額を貯蓄できました。今後はそのお金をどう運用していくか、またキノコ栽培を飽きずに続けていけるのか…焦っても仕方ないのでポレポレ(ゆっくり)と見守っていきたいです。