【ボランティア通信】おかえり!未来の日本語教師

2016年1月19日

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名前:瀬戸彩子
派遣期間:2015年1月〜2017年1月
職種:日本語教育
配属先:国立ドドマ大学
任地:ドドマ州ドドマ市
出身:千葉県

2015年9月末。日本に留学していたサラさんが帰ってきました。(サラさんの留学の背景については「【ボランティア通信】サラ、日本へ留学−ドドマ大学日本語専攻学生初の日本語教師を目指して−」をご覧ください。彼女は11月からドドマ大学に復学し、日本語の勉強を続けています。そんな彼女の留学体験記…

「宮崎大学で色々な勉強をしました。漢字の授業や、文化と習慣についてレポートを書く授業が役に立ったと思います。クラスメートと訪れた高千穂が印象的でした。…初めての授業では先生が何を教えていたのか、分かりませんでした。…しかし授業以外に時々『英語でしゃべろう会』に参加して、日本人の友達がたくさん出来ました。友達のおかげで日本語が上達しました。…」

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宮崎で文化体験中のサラさん。

タンザニアの日本語教育は2009年にドドマ大学で開講した日本語講座が始まりです。その後「日本語」の学位を取れる主専攻コースが開講、2013年に1期生、2015年に2期生を輩出しました。しかし最も大きな課題は「タンザニア人日本語教師がいないこと」。そのため2009年から今まで、全授業をJICAボランティアが担当してきました。多くの国では、現地の先生方がその地の日本語教育をリードしているのに、現在のタンザニアにはそのような方がいないのです。

留学前から日本語教師志望だったというサラさん。帰国してから将来の希望は変わったか聞いてみると、「今でも日本語教師になりたい」とのこと。そこで今年度は、「日本語」に加えて、「教授法」という、言語教育に関する授業を実施することにしました。たとえば、日本語の教科書を比べて分析する。これまでの言語学習経験を振り返り効果的な学習方法を考える。他専攻の学生向けに開講した日本語の授業を見学し、ビギナーの様子を観察する。今学期の授業について尋ねると…

「今学期一番面白いのは『教授法』です。色々な日本語の教え方を習いますから。日本語教師になる夢を叶えるまでもっと頑張ろうと思っています。」 とても頼もしい!来年卒業予定の彼女が教壇に立つ姿を、早く見たいものです。

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ビギナー向けの授業で。履修学生の間に入って、学習のフォローをしてもらっています。

「教授法」を始める前は、私が教えていいのかという葛藤がありました。私はキャリアが浅く、日本語教師を育てるための授業を担当することが当然初めてであり、それは私にとって大きな挑戦だからです。でも、日本語教育について「話し合う」ことなら私にもできると思い、教え方や授業の工夫に関する意見交換を中心に授業を行っています。私自身、彼女から多くの学びを得ています。その逆もまた然りであってほしい、そして共に教師として成長していけたらと思っています。

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日本語教科書の分析を通じて、タンザニアの学習者に合う教科書はどんなものか、ともに考えています。

2015年9月からは、主専攻学生フランセスコさんがサラさんに引き続き日本に留学しています。先代ボランティアから引き継いだ歴史を、次は未来のタンザニア人日本語教師に引き継いでいきたい。タンザニアの日本語教育がますます発展するように、残りの任期もがんばりたいと思います。